説明のない出向命令、同意しないなら退職通告を取り下げさせた事例

【相談前】

ご相談者様はパートとして務める企業から、出向命令を言い渡されました。
企業から出向の理由などは何も告げられず、従わないのであれば、辞めていただくと通告を受けました。
ご相談者様は出向が出来る状況ではなく、仕事を辞めざる得ない不安を感じ当事務所にご相談して頂きました。

【相談後】

ご相談者様からお話をお伺いしたところ、企業からの命令は妥当性のあるものではないと判断し、企業に対して命令を取り下げるように主張しました。
このお話の争点は企業からの出向命令は適切なものであるかという点でした。
①業務を行う上で出向する必要があるのか否か
②雇用契約書などに出向に関する契約があること
③従業員に出向による不利益が大きくないこと
などを満たさなければ出向命令が適切なものとして、認められません。
当事務所は上記のことを企業に伝え話し合い、ご相談者様は辞めることなく、出向命令を取り下げさせることに成功いたしました。

【弁護士からのコメント】

このようなお悩みは企業などで働いてる方は、少なくないと思います。
企業は正当な人事異動を行っているように見えても、正しい理由で出向を行えていない時もあります。
従うことのできない理由があるときは、弁護士にご相談して頂くことをお勧めしております。