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公開日:2018.5.25 更新日:2022.7.8 弁護士監修記事

今すぐチェック!ブラック企業の10の特徴

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近年ブラック企業のという言葉をよく耳にします。ただ、ブラック企業という言葉は10年以上前からあり、単なる流行語とは言えません。今後もしばらくブラック企業は、労働者にとって目の敵になるでしょう。

 

今回はブラック企業の特徴を10個あげてみました。半分以上当てはまると、ブラック企業と認定してもいいレベルです。

 

真っ黒な会社は全部当てはまったりもするでしょう。
 

一刻も早く今の職場から逃げ出したい場合は…

仕事は人生の大部分を占め、職場での精神的苦痛は、うつ病にかかってしまうリスクを引き起こします。

いざという時会社は守ってくれません。自分の身は自分で守りましょう。

今の職場にどうしても耐えられない場合は新しい職場を見つけることも解決策の一つです。

新しい職場を見つけていれば、お金の心配や、退職を言い出しにくい状況からも自ずと解放されます。

 

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1:長時間労働の強要

まず、なんといってもブラック企業の特徴は「長時間労働」が多いと言えます。そもそも、長時間労働が無ければ「ブラック企業」とも言えないほどです。実際に身の回りの会話でも

労働者「今月もう残業50時間だよ」

というように、労働時間を基準にブラック企業と判断する傾向が強いのではないでしょうか。

 

実際に月に45時間以上残業する月が続くようでしたら、ブラック企業の可能性が高いと言えるでしょう。これは、「36協定」という労使協定で「月の残業は45時間以内に抑えるように努力しましょう」という決まりがあるからです。
 
それを優に超えている場合、繰り返しますが、ブラック企業の可能性大です。更には、「過労死ライン」というものがあり、月80時間の残業時間を超えると、従業員の命の問題にまでなってきます。
 

2:休日が極端に少ない

ブラック企業の特徴に休日が少ないことも言えるでしょう。休みが少なくて、「やっとの休みは寝てばかり、気付いたら一緒に遊ぶ友達が少なくなっていた」なんて事になっていませんか?

 

もし、カレンダー通りに休んだとすると、1年間で120日前後の休日があります。平均的な年間休日数も120日程度です。年間100日以下の休日の会社は、少ないと言えるでしょう。

 

更には、80日を下回るようでしたら、休日数に関してはブラック企業と言えるでしょう。年間80日の休日といえば、月に6日程度、1週間に1日~1.5日しか休めていないことになります。
 

3:給料が最低賃金を下回っている

労働時間と共にブラック企業と判断されるのが、給料の低さです。時給換算をした場合、各都道府県の定める最低賃金を下回っていれる。つまり、働きと報酬が比例していないようであれば、ブラック企業が十分に考えられます。
 

4:残業代が出ない

給料が低いもっともな理由として考えられるのが、残業代が払われていないことです。ブラック企業は、残業が多いことがほとんどなのですが、更に働かせた分の賃金をそのまま払わないのです。

 

ただ、真正面から残業代を払っていないと、今は労働基準監督署も少しは厳しくなり、悪い噂は簡単に情報が流れます。あの手この手を使い脱法的に残業代を抑えるのです。
 

5:謎の雇用契約

そこで、ブラック企業では、聞き慣れない雇用契約がされていることが多いと考えられます。通常1日8時間労働でそれ以上働けば、残業代が発生するという認識があるでしょう。しかし、残業代が吊り合わない方には、以下の項目が当てはまる人も多いのではないでしょうか。

ブラック企業「管理職は残業代でないよ」


ブラック企業「残業代は給料に含まれているよ」


ブラック企業「ウチは10時間労働だよ」

これらは、ブラック企業でよく見受けられる残業代を抑えるための”言い訳”である可能性が高いです。確かに“似たような”方法で契約をすることは認められています。

 

しかし、ブラック企業の場合、導入するにあたってのルールが守られておらず、違法に残業代を払っていないことが往々にしてあります。
 
思い当たる節がある方は、各リンク先から、そちらに書かれている解説をお読み下さい。そのほとんどに違法性があるということに気が付くでしょう。

 

6:従業員の入れ替わりが激しい

そのような粗悪な環境で働いていると、当然従業員は離れていきます。また、言い方は悪いですがブラック企業は、使えなくなった社員を簡単に切り捨てます。とても離職率が高く、入れ替わりが激しくなっています。

 

しかも、円満な辞め方はほとんどなく大抵「揉めて辞めた」か「突然来なくなった」です。そして、上司が「アイツはよ~」と、辞めた人を悪者扱いしたり、触れてほしくない内容として封印されます。
 

7:簡単に入社できる

従業員が辞めれば、もちろん人員が不足します。このような背景から、ブラック企業では、引き継ぎをきちんと済ませて真っ当な辞め方をする人も少なく、緊急で人材が必要になります。

 

学歴や経歴、資格などは必要とされないことがほとんどです。求職者をいちいちふるいにかける余裕が無いのです。採用基準は至ってシンプル「ウチの会社で耐えられるか」です。ですので、ブラック企業の求人では「やる気」「情熱」「成長」という言葉が多く使われます。

 

そのような理由で入社した方も、「頑張ります」「やる気はあります」と言った以上、過酷な環境で文句が言えない悪循環が生まれてしまうのです。酷い会社になると、文句を言おうものなら「頑張るって言ったんじゃないのかよ!」と引き合いにまで出されます。
 
確かに、働く上で「やる気」「情熱」「成長」はとても大事です。しかし、ブラック企業のそれらはどこかがズレていることが多く、せっかくの良い言葉を自社で都合よくこき使うためのまやかしの言葉にされてしまいます。
 

8:上司・社長は絶対

ブラック企業は体育会系が多く、上下関係に厳しいのも特徴です。上司や社長の言うことは絶対です。それが例え理不尽な内容であっても・・・。行き過ぎると下記のパワハラやセクハラに繋がっていきます。

 

もちろん目上の人を敬う気持ちは大事です。しかし、ここでもブラック企業はズレているのです。ブラック企業は規模が小さくて、比較的新しい会社に多く、上記のように離職率も高くなっています。
 

9:パワハラ・セクハラ

行き過ぎるとパワハラやセクハラが横行します。

 

それを見て見ぬふり、もしくは正しいかのようにしてしまうのがブラック企業です。「できないんだったら残ってやれ」「売上行かなければお前のせいだから給料カット」当たり前のように言われます。

 

確かに、従業員は給料を貰っている以上会社に貢献しなければなりません。では、上記で触れたようにブラック企業は、真っ当に賃金を払っていますか?ブラック企業は、そのバランスが悪く、働いている人が一方的に攻められます。それは恐怖政治であり、軍隊であります。
 

10:精神論がよく出てくる

そこでブラック企業によく出てくるのが精神論です。「やればできる」「感謝」「仲間」などは、ブラック企業が好むフレーズでしょう。一概には言えませんが、実は裏があったりします。
 
「やればできる!」「感謝」「仲間」

 

また、指導している上司本人も「頑張ればなんとかなる」と信じていることも多いので、このように精神論でしか指導出来ない背景があります。結果的に「頑張る=長く働く」という事になり、最初の長時間労働がブラック企業に蔓延してしまうのです。

 

このような内容がいくつも相対して労働者はズレを感じます。ですので「ブラック企業の特徴はコレ」と断定できませんが、半分以上「確かに」と当てはまる方、あなたの会社はブラック企業ではないでしょうか・・・

 

一刻も早く今の職場から逃げ出したい場合は…

仕事は人生の大部分を占め、職場での精神的苦痛は、うつ病にかかってしまうリスクを引き起こします。

いざという時会社は守ってくれません。自分の身は自分で守りましょう。

今の職場にどうしても耐えられない場合は新しい職場を見つけることも解決策の一つです。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
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本記事はベンナビ労働問題(旧:労働問題弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ労働問題(旧:労働問題弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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