【残業代　SE兼マネージャー】管理監督者が否定され、500万円の残業代を回収

【相談前】

IT企業でのSE兼マネージャーの職にあった方から、退職に伴い残業代を請求したいとのご依頼でした。

【相談後】

話合いでの解決を試みましたが、会社側は、マネージャー職であるので管理監督者に当たると主張して、支払を拒んだため、やむなく訴訟を提起しました。
裁判において、取引先への出向なども行い現場での業務を中心としていたこと、遅刻すると欠勤控除の対象となっており時間裁量があるとはいえないことなどを主張した結果、裁判所も管理監督者ではないと判断し、利息も含めた約500万円の支払を受ける和解が成立しました。

【弁護士からのコメント】
「管理職だから残業代は発生しません」と会社が主張することが多いですが、法的な「管理監督者」に該当するケースは、執行役員、本部長、エリアマネージャークラスなど、実質的に経営サイドに立つような限られた方のみです。

課長やマネージャー、店長などの多くの「管理職」は「管理監督者」には該当せず、残業代を請求できることが多いです。