タイムカードを証拠保全し、残業代の請求が認められた事例

相談前

依頼者は飲食店で勤務していましたが、長時間の残業に従事していたにも関わらず、残業代は一部しか支払われていませんでした。

退職後に残業代を請求しようと思いましたが、残業時間を明らかにできる証拠が手元になく、いくら請求できるか分かりませんでした。

相談後

依頼者は在職中にタイムカードを打刻していたことから、タイムカードを入手できれば残業時間は明らかにできそうでした。

しかし、勤務先の経営者が個性的な方だったため、タイムカードを入手しようとすれば破棄されるのではないかと危惧されました。
そこで、タイムカードを証拠保全し、得られたタイムカードから残業代を計算して提訴し、350万円の支払いで和解しました。

弁護士からのコメント

残業時間を計算できる証拠が手元にはなくても、会社には残されているというケースがございます。

会社から任意の提出を受けられることが一番ですが、会社側の対応に期待できない場合は裁判所に証拠保全の申立てを行うという方法があります。
お手元の証拠が乏しくても残業代を請求できる場合もございますので、諦めてしまう前にご相談ください。