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残業代におけるタイムカードの重要性とは|ない場合と残業時間の証明に役立つ証拠
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2019.2.18

残業代におけるタイムカードの重要性とは|ない場合と残業時間の証明に役立つ証拠

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
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出勤簿や手書きのタイムカードで労働時間の管理がなされている場合、きちんと残業代が支払われているか不安になりますよね。

 

タイムカードがないために、正しい労働時間が証明できず、残業代請求を諦めてしまう方もいるかもしれません。

 

しかし、タイムカードでなくても、労働時間を証明できる証拠はあります

 

この記事では、残業代請求をする際にタイムカードの代わりとなる証拠や、残業を証明する証拠がない場合の対処法などを紹介します。

 

会社にタイムカードがないのは違法?

会社が従業員の労働時間をタイムカードで記録していないことが、直ちに違法となるわけではありません。

 

厚生労働省が策定した「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」では、労働時間の確認・記録を以下の方法で行うよう求めています。

 

ア 使用者が、自ら現認することにより確認し、適正に記録すること。

イ タイムカード、ICカード、パソコンの使用時間の記録等の客観的な記録を基礎として確認し、適正に記録すること。

引用元:労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン|厚生労働省

 

つまり、タイムカードでなくても、出勤簿等で労働時間が適正に記録・管理されているのであれば、問題にはなりません。

 

タイムカードがないと残業代の請求自体ができないのか?

タイムカードがないからといって、残業代請求ができなくなるわけではありません。

 

タイムカードはあくまで労働時間の立証資料であり、他の方法で労働時間が認定できるのであれば、残業代は請求できます。

 

詳しくは後述しますが、タイムカード以外にも残業時間を証明できる証拠はあります

 

労働時間を正確に記録したタイムカードがないような場合でも、他の証拠を集めておけば、実際の労働時間を証明できるかもしれません。

 

残業代請求には2年の時効がありますので、タイムカードがあってもなくても、早めに証拠集めに動きましょう。

 

【関連記事】残業代請求の時効は2年間|時効の例外と中断させる方法

 

残業代請求においてタイムカードの代わり残業時間を証明できる証拠とは

タイムカードがあるに越したことはないですが、他の証拠でも残業時間を証明することは可能です。

 

この項目では、タイムカードの代わりに残業時間の証明に役立つ証拠を紹介します。

 

パソコンのログイン・ログオフ記録

パソコンで業務を行っている方は、ログイン・ログオフ記録によって残業時間を証明できる可能性があります。

 

内勤で会社のパソコンを使用するような仕事であれば、PCでログインしていた時間=働いていた時間と認めやすいと言えます。

 

Windowsの場合は,、画面左下のスタート右クリックし、コンピュータの管理を開いてください。イベントビューアーのWindowsログ内のシステムから確認することができます。」

 

Macの場合は、「ターミナル」を起動し、「Last」コマンドを入力することで確かめることができます。

 

メールの送受信記録

メールで業務上のやり取りを行った際の送受信記録も、残業時間を証明する証拠となる可能性があります。

 

ただし、メールは送受信のタイミングが一定ではなく、必ずしも送受信の前後まで就労していたことにならないということもあります。

 

また、メールの送受信が職場だけではなく自宅でも可能という場合は、やはり、送受信時刻が直ちに就労時刻に結びつくものでもありませんので、注意しましょう。

 

交通系ICの利用履歴

電車やバスなどで通勤している場合、交通系ICカードの利用履歴も間接的にですが、残業時間を証明するのに役立ちます。

 

残業を毎日1~2時間しているような方は、帰宅時間もある程度は同じになるはずです。ICカードの履歴から、残業時間を大まかにですが推察することができます

 

ただし、直接的に残業時間を証明する証拠ではないので、他の証拠も合わせて提出する必要があるでしょう。

 

自身で作成したメモ

自身で出退勤時間を記録したメモも証拠として認められる可能性があります。

 

ただし、メモだけでは証拠としての効力は弱く、他の証拠と合わせて提出することが求められます。また、メモはできるだけ詳細に記載されていなくてはなりません。

 

出退勤時間は一分単位で記載したほうがよいですし、休憩時間や行った業務内容なども詳しく書いておきましょう。

 

残業代請求の際には、この他にも就業規則や労働通知書などの証拠も集めておきたいところです。より詳しく残業代請求に役立つ証拠を知りたい方は『残業代請求時に認められやすい証拠と、証拠がない時の対処方法』もご覧ください

 

すでに会社を辞めており証拠が集められないときの対処法

すでに仕事を辞めていて証拠を集められない、会社がタイムカードや就業規則を見せてくれないなどの理由で、証拠が手元にないという方もいるでしょう。

 

裁判経由で「文書提出命令」や「証拠保全手続き」の申立てを行うと、証拠を手に入れられるかもしれません。

 

ただし、これらの手続きは裁判所の手続きであるため法律の知識が必須です。自身で行えないわけではないですが、弁護士に依頼した方が、より確実性の高い手続きとして進められる可能性があります

 

【関連記事】

弁護士が解説!残業代請求を弁護士に無料相談するとどう解決してくれる?

弁護士が解説する無料法律相談のコツ|相談の仕方や流れも詳しく回答

 

残業代の未払いで困ったときの相談先一覧

会社相手に自身の力のみで、未払い残業代の請求をするのは簡単ではありません。残業代の計算や会社との交渉において、やはり法律の知識が求められます。

 

残業代の未払いで困っている場合は、以下の相談先を活用すると良いでしょう。

 

  • 労働基準監督署
  • 弁護士
  • 社労士
  • 労働組合

 

公的機関である労働基準監督署は、無料で相談ができます。とりあえず、困ったら労働基準監督署への相談で間違いないですが、あなたの代わりに残業代請求を行ってくれるわけではないので注意してください。

 

他の相談先については、基本的に費用が発生します。会社との交渉を代理してほしい、裁判になってでも残業代を回収したいと考えている方は、弁護士に相談しましょう。

 

【関連記事】

残業代請求を弁護士に相談するメリットと解決までの流れ

残業代請求の弁護士費用相場と信頼できる弁護士を選ぶポイント

 

まとめ

タイムカードがないとからといって法律上問題があるわけではないですが、実際の労働時間通りに残業代が支払われていなければ違法です。

 

タイムカードによって残業時間が証明できなくても、他の証拠で証明することができます。タイムカードで残業時間を証明できない方は、以下の証拠を集めるとよいでしょう。

 

  • パソコンのログイン・ログオフ記録
  • メールの送受信記録
  • 交通系ICの利用履歴
  • 自身で作成したメモ

 

すでに仕事を辞めているなどの理由で証拠が集められない場合は、弁護士に相談することをおすすめします。

 

残業代請求の可否や金額の計算なども含めて、あなたの心強い味方となってくれるでしょう。

この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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本記事は労働問題弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※労働問題弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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