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ブラック企業の穏便な辞め方と辞職後に請求できる2つのこと
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ブラック企業の穏便な辞め方と辞職後に請求できる2つのこと

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
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「また、残業で家に帰れないよ。」このままブラック企業に蝕まれて良いのでしょうか。そんなあなたに今日は、ブラック企業の辞め方と辞めた後にやっておくといいことを説明いたします。

 

しかし、転職は人生においての一大イベントの一つです。日々激務のブラック企業から抜け出すことばかりを考えていて、準備なしに焦って転職に挑んでしまうと、またブラック企業のお世話になってしまうかもしれません。

 

準備と段取りをしかりして、その後の対策も練っておけば、大丈夫です。あなたはもっと良い企業で働くことができます。それでは、辞めるための準備から進めていきましょう。

 

ブラック企業を辞めたい方は…

ブラック企業に勤め続けることは、いずれ肉体・精神共に大きなダメージを受けることに繋がります。自分がブラック企業に勤めていると分かった場合は早々に転職することをおすすめします。

 

少しでも『今の環境を変えたい』という気持ちがあれば、以下の『転職エージェント診断ツール』を利用してあなたに合った転職エージェントを探しながら、よりホワイト企業への転職を勝ち取るために転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。

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Q1. あなたの性別は?
Q2. あなたの年齢は?
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お聞かせください。
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労働問題は、労働者側が会社に泣き寝入りしてしまうことが多いです。しかし、法的に見てみると会社側に非があり、残業代請求や解雇無効などの方法が取れることも多くあります。当サイト【労働問題弁護士ナビ】では無料相談可能な弁護士も多く掲載しています。会社から納得いかない扱いを受けたのであれば、一度弁護士に相談してみましょう。

 

 

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ブラック企業の辞め方~準備編~

辞め方の手順も大事ですが、その前にやっておきたいことが準備です。何事も、準備を怠って行き当たりばったりで進んでいくと、途中の障害で挫折してしまいます。退職予定日の1ヶ月以上前から準備をしましょう。

 

①一旦、頭を冷やして冷静になる

「辞め方のことを書くと言っといて、何を言ってるんだ」と思ったかもしれませんが、実にこのことは大事です。ブラック企業に勤めていると、過度な労働や、理不尽な要求でカッとなってしまい、判断が鈍ってしまうことがあります。

 

例え、今の職場は辞めることができたとしても、就職難が続く日本で、またブラック企業に当たらないという保証はありません。場合によっては、今の職場の改善を行ったほうが良い場合があります。一旦冷静になって、次のような事を自分に投げかけましょう。

 

・今の職場で改善できる点はないか?

 おかしいと思うことを、一度上司に話してみてはどうでしょうか。もしかしたら、いい方向に変わって行くかもしれません。辞めると決断するのは、提案が受け入れられなかった後からでも遅くありません。

 

・何が嫌で辞めようと思ったのか?

給料?労働環境?人間関係?・・・

 

・自分に何ができるのか?

得意分野、資格、職歴・・・

 

・次の職場のイメージ

まだ、決まってなくても求人票などを見てイメージしましょう。なるべく具体的に、現実的に

 

・辞めた後のイメージ

辞めた後にどれくらいの期間で再就職して、その間の生活費は?

 

おすすめは、ノートに書いてみることです。これだけでもかなり冷静になり、自分の考えにも深みが出てきます。具体的に見えてくることで、辞めることに対しての不安が少なくなります。

 

②理由を整理する

先ほど、考えて出てきた「何が嫌で辞めようと思ったのか?」は、自分の問いかけに対する本音の答えです。しかし、会社を辞めるにあたって、退職の旨を上司に伝えなくてはなりません。

 

理由を伝える義務はありませんが、ほとんどの確率で「なんで辞めようと思ったんだ?」と聞かれるでしょう。そこで答える建前用の答えがあると良い でしょう。ここで気をつけて欲しいのが、思ってもいない理由を出さないことです。

 

例えば、労働時間に不満があるのに、「給料が・・・」なんて言ってしまい、仮に会社から給料の改善をされてしまうと断りにくくなります。全くの嘘を理由に退職して、後でバレてしまっても厄介です。

 

③退職届けを書く

あなたの気持ちが固まったのなら、退職届を書きましょう。実際に退職届を書く ことで、退職に向けての現実味が増してきます。ここではあくまで書くだけです。

 

退職届は、一般的にB5の白い用紙に黒の万年筆、サインペンで手書きにします。記入後は、白い封筒に入れて、表に退職届と書きます。内容は、

 退職届

平成○○年○○月○○日 

 

 株式会社○○

 代表取締役○○○○殿

○○部○○課 

○○(自分の名前) 印 

 

 この度一身上の都合により、平成○○年○○月○○日をもちまして退職いたしたく

ここにお願い申し上げます。

以上 

 

宛先は、上司ではなく、代表取締役の名前。理由は具体的に書かず「一身上の都合により」こちらのポイントを押さえていれば、大丈夫でしょう。

 

④最初に退職を告げる人を選別する

退職をするにあたって、一つ目のハードルになってくるのが、最初に退職を伝えることです。直属の上司、または、監督管理責任者(課長クラス以上)に伝えるのが一般です。間違っても、飲み屋で同僚にポロッと言ってしまわないように気をつけましょう。ここで、どういう流れと内容で伝えるかシュミレーションしていると良いでしょう。

 

⑤次の会社を探す

ブラック企業で働いていると、労働時間の長さから、在籍中に次の会社を決定させることは難しいかと思います。しかし、企業研究をする時間くらいはあるかと思います。求人は水物ですが、次に働きたい業種の求人を見てみましょう。もし余裕があれば、面接や試験を受けてみるのもいいかと思います。「受かればラッキー、受からなくても勉強の一環」くらいのスタンスで良いでしょう。

 

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ブラック企業の辞め方~実行編~

それでは、次は手順をご説明しましょう。きちんとした手順を踏んでいれば間違いなく退職できます。ここでは、退職の旨を上司に伝えてからがスタートということにします。

 

①退職届を提出する

さあ、それでは上司に退出届けを提出しましょう。辞めるという旨を伝えるのも同じタイミングで大丈夫です。しっかり準備をしていれば躊躇することもありませんね。

 

大抵の場合、会社で就労規則があると思いますので、就労規則に従って退職を表明するのが無難です。一般的に、退職の届け出は基本的に1ヶ月前と決めている会社が多いようです。引き継ぎや人事異動、有給消化の観点から見ても1ヶ月以上前の表明がスマートでしょう。

 

ただし、いざとなれば法律上2週間でやめることも可能ですし、その間、有休をとって出勤しないことも可能です。そのような措置を執る場合は弁護士に相談してください。

 

②退職後の予定

退職後の予定を立てることは非常に大事です。退職届に退職日を書いたと思いますので、その翌月から収入が無くなるわけです。

 

辞めた後のことをしっかり考えておらず、焦って仕事を探したばかりに、またブラック企業のお世話になったり、元の職場に戻ってしまったりという話をよく聞きます。以下のポイントさえ押さえていれば安心できます。

 

・退職後の生活費は?

退職後の就職先が決まっていれば問題ありませんが、そうでない場合の生活費はどうやって切り盛りしますか?退職金、貯金、失業手当てなどのお金を使い生活することになりますが、それでいつまで生活できるのか?いつから働かないとマイナスになってしまうのか?しっかり計算して、働き始める期限を決めましょう。

 

・退職後の就職先は?

次の仕事が決まっていないと、不安になってしまいますよね。準備編で次の会社を探したと思いますが、退職届を出してからは、より積極的に動きましょう。面接や試験も有給を使いどんどん行きましょう。退職日の前までに決めてしまう必要性はありません。重要なのは、焦らずに余裕を持って次の会社を吟味することです。

 

③立つ鳥跡を濁さず

退職日が決まったのなら、その日までにすべてのものを片付けてしまいましょう。ブラック企業といえども、今までお世話になった会社。綺麗に退職することで、会社とのトラブルもなくなるはずです。

 

・引き継ぎは確実に、スムーズに

上司に退職届を提出したのなら、会社も人員の手配等を始めるかと思います。引き継ぐ人が、なるべくあなたと同じ苦しみを味合わないようにしてあげましょう。

 

・私物の整理

会社の中にある私物は、全て自分で整理しましょう。あとで、思わぬ言いがかりを付けられるかもしれません。

 

・会社の人への挨拶

挨拶は社会人としての常識です。直接、部署と関係なくても言葉を交わしたことのある人には「○月いっぱいで退職することになりました。お世話になりました。」などと挨拶しましょう。たまに嫌味を言ってくる人もいますが、その場合は愛想笑いをして、心の中で(この人、これからもこの会社で働くんだな。かわいそ~)と思いましょう。

 

④証拠を集める

退職が決まっても、ブラック企業から受けた苦痛が許せないのであれば、戦うための証拠を集めましょう。よくある内容が、退職後に社内の証拠を集めることは実質不可能になります。「辞めた後にブラック企業に請求できる内容」でも説明します。

 

 

ブラック企業が従業員を引き止めるときに使う手口と対処法

さて、従業員の退職は、ブラック企業としては、貴重な「駒」を流出させてしまうピンチですね。いろいろな手口を使って退職を引き止めてきます。それぞれの対処法を知っていることで、余計な心配をしなくてすみます。

 

法的処置を持ちだして脅すタイプ

ブラック度の高い会社にあり得る内容です。

 

「繁忙期なのに2ヶ月以内に辞めたら、損害賠償だ。」

「今辞めたら、今まで大目に見ていた損失を給料から引く。」

 

これらには、なんの根拠もありません。こちらも弁護士や労働基準局に相談し、対応を協議してください。万が一、実際に損害賠償や給料天引きなどを行ってきたのであれば、明らかに違法なので、こちらからも弁護人を立てて戦いましょう。

 

熱血指導タイプ

営業系の体育会色の強いブラック企業に多いです。

 

「今まで一緒に戦ってきたのに、仲間を見捨てるのか。」

「ここで逃げ出していいのか。成功している奴は最後まで諦めないぞ。」

 

そんなに団結力のある仲間たちなら、そもそも退職を考えません。また、成功の報酬が見合っているからこそ会社に尽くそうと思えるものです。それらを満たしていないブラック企業がなにを言っているんだという感じですが、面と向かって言われてしまうと、ついつい心を動かされるかもしれません。

 

大抵、あなただけでなく同じようなことを、同じく辞める人に言っています。この言葉は、あなたのことを思って言っているのではなく、人が減ることを会社が危惧していっているものだと思ってください。そうすれば、冷静に対処できます。

 

同情を求めるタイプ

人の少ない、労働環境の整っていない企業に多く見られます。

 

「今、人が少ないからもう少し待ってくれ。」

「お前が辞めると、残された部下達に負担が出るぞ。」

 

そもそも、一人従業員が抜けて、経営が成り立たなくなる企業に先があるとは思えません。部下や同僚を使って、同情を求めてくる場合もありますが、そこは冷静に判断しましょう。よっぽど、部下や同僚がブラック企業から抜け出せるように手引きしたほうが彼らのためになります。

 

 

ブラック企業の賢い辞め方①~有給はしっかり使おう

ブラック企業に働いていたということは、有給なんか使う余裕はない可能性が多いと思います。しかし、有給休暇の取得は、労働基準法でも定められています。ブラック企業だから有給なんかない。なんてことはありえないのです。

 

有給は、採用から6ヶ月以上の勤務で10日間付きます。勤続年数によっては20日まで増えます。有給の申請は、会社規則によりますが、法律にも最低限何日は取ることができると定められています。一般的に有給を取りたい日の前日までに口頭で伝える程度です。

 

有給の残り日数は、通常は給与明細に記されていますので、確認した上で、会社を辞めると伝える際に、有給使用の希望も伝えましょう。よくあるのが、最後の月の前半に引き継ぎ等を済ませて、後半で全部有給を使ってしまう形です。

 

有給を使うことで、次の仕事への準備をすることができます。長年ブラック企業で頑張っていたのであれば、ちょっと羽を伸ばしてみるのも良いでしょう。「有給が取れない方へ」で有給について詳しく解説しています。

 

 

ブラック企業の賢い辞め方②~辞めた後は失業保険を使おう

会社を辞めた人に対して、次の仕事までの保証として、失業手当があります。今回は自己都合での退職になるでしょうから、勤続年数に応じて90日以上150日未満の給付を受けることができます。

 

給付される金額も勤続年数や、収入、年齢で変わってきますが、平均的に1日6500円~7500円程になります。失業保険を利用して、余裕を持って次の職場を見つけましょう。

 

失業保険は、ハローワークで申請できますので、退職後にまだ次の職場が決まっていなければ、早めに近くのハローワークに相談に行きましょう。

 

辞めた後にブラック企業に請求できる内容

長い過酷な労働から開放され、あなたには新しい人生が待っています。しかし、それでも腹の虫が収まらないようであれば、ブラック企業から請求できる項目がいくつかあります。

 

未払い残業代

こちらが圧倒的に多いのではないのでしょうか。在籍中にタイムカードや給与明細、就業規則などの証拠を集めておくことで、優位な状況で残業代を請求することができます。

 

パワハラ、過労に対する慰謝料

パワハラ、労働環境が著しく悪く、体調を崩しているようでしたらそれに対する慰謝料を請求することができます。医師の診断書、ボイスレコーダーなどによるパワハラの実態、メモや日記でも構いません、証拠を用意し、反撃に備えましょう。

 

それらの証拠が集まったのであれば、一度、弁護士などの専門家に相談してみましょう。

 

まとめ

いかがでしょうか?

 

ブラック企業を抜け出すには、しっかりした準備と、ちょっとの勇気で簡単にできます。働くということはそんなに辛いものではないのですね。もっと、楽に楽しく働ける場所はいくらでもあります。あなたの今後のご活躍を願っています。

 

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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本記事は労働問題弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※労働問題弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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