パワハラ・セクハラ・未払い残業代・過重労働・リストラなどの労働トラブルが起こった際に、専門家に相談したくても費用がネックになり、相談が出来ず泣き寝入りしてしまう方が多くいらっしゃいます。
そんな方々を、いざという時に守るための保険が弁護士費用保険です。
労働トラブルに限らず、交通事故や離婚トラブル、子供のいじめなど様々な法律トラブルでも利用可能です。
弁護士保険で法律トラブルに備える
自分で直接会社に退職の意思を伝えることが難しい場合は、退職代行サービスが効果的な解決策となるでしょう。
しかし、ネット上では退職代行に対してのネガティブな意見もあり、実際に使ってみた人の感想や体験談が気になる人もいるでしょう。
そこで本記事では、実際に退職代行サービスを利用した人の体験談や口コミをもとに、メリットや注意すべき点を詳しく解説します。
退職を考えている方は参考にしてください。
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ここでは、退職代行を実際に使ってみた人の良い体験談や評判を紹介します。
会社での人間関係が悪くどうしようもありませんでした。先輩や上司から常に文句を言われ、精神的にも参りました。何度も退職の相談をしたのですが、その時は優しくされ、もう少し頑張ってみては等と言われ、結局引き止められてしまいました。人手不足だったので、なんとか辞めさせないようにしていることは分かっていましたが、自分では振り切れませんでした。今回はこれ以上同じことを繰り返して働くのは無理だと思い、利用者の評判の良かったジョブズに代行をしてもらいました。すんなり退職することができたのでビックリです。あの上司が淡々と手続きを進めたと思うと本当に信じられません。成功100%の実績は信頼ができると思いました。
引用元:退職代行Jobs
職場の人間関係に苦しめられている方にとって、自分で退職の意思を伝えることは非常に難しい場合があります。
この利用者の例では、上司や同僚からの圧力によって自力での退職が難しい状況が生じていました。
しかし、退職代行サービスを利用したところ、退職手続きがスムーズに進んだそうです。
この体験談からは、退職代行業者がどのようにして退職をスムーズに進め、精神的な負担を軽減してくれるかがわかります。
この利用者のように、退職を試みても職場の状況により実現できなかった方にとって、退職代行サービスは大きな救いとなるでしょう。
職場の人間関係で悩み、上司に日々怒られる毎日に嫌気がさしました。長時間労働や給料が安いことも不満でした。辞めたくても揉めてトラブルになりそうだと思い退職代行CLEARに頼んで円満退職。苦痛から解放されました。
引用元:退職代行CLEAR
こちらの体験談からは、退職代行サービスが職場から抜け出すための有効な手段であることがうかがえます。
職場の人間関係での悩みや上司からの日常的な叱責、さらに長時間労働・低賃金などの職場環境に対する不満が、この利用者にとって大きなストレス源であったことは明らかでしょう。
自分で退職を切り出すとトラブルにつながると感じていたなかで、退職代行を依頼したことによって円満退職に至れたのは注目すべき点です。
退職代行サービスが単に退職手続きを代行するだけでなく、会社とのトラブルを避ける手段としても機能することを示しています。
入社2日目で「ヤバい会社に入社してしまった…」と強い危機感を感じました。「辞めたいけど、どうしよう…入社して間もないし、会社に言いにくい…」そう思っていたタイミングで、モームリさんのサービスを以前YouTubeで拝見したことがあったのを思い出し、仕事終わりの20:00以降ではありましたが、相談させていただきました。すると、その日の時点で話がまとまり、翌日か翌々日には退職の意向を代わりに伝えていただき、出社しなくて良くなりました(^^) 良かった点としては2つあります。 ①とにかく対応がスピーディー ②あと払いにも対応してもらえるので、すぐにお金が用意できなくても依頼できる という点です。精神的に参っていて、会社と連絡を取りたくなかったので、本当に助かりました。ご対応ありがとうございました。
引用元:Google Maps
この体験談からは、短期間で退職したい方にとって、退職代行サービスがいかに有益な選択肢であるかがうかがえます。
入社してすぐに退職の意向を伝えることは非常に難しいものですが、この利用者は退職代行サービスを利用し、迅速かつスムーズに問題を解決できました。
特筆すべき点は、対応のスピーディーさです。
今回のケースでは、利用者が仕事後の夜間に退職代行を依頼したところ、翌日か翌々日には退職の意向を会社へ伝えてもらえています。
退職代行業者のなかには即日対応してくれるところもあるため、その日のうちに辞めることもできるでしょう。
また、後払いにも対応している退職代行サービスであれば、すぐには料金を支払えなくても安心です。
求人票の条件とは異なる事で、仕事中にも体調不良になってしまい退職を決意。
就業期間も短く、圧の強い上司の為退職を伝える事が怖く割り切って間に御社を挟むことにしました。
依頼後は必要な書類、返却物を郵送するだけでスムーズに終わりました。
また、退職に必要な事や理由も伝えてくれるので助かりました。
もちろん、自分で会社に退職の意志を伝える事は大事ですが、言いにくい雰囲気や状況、揉めそうな事が分かっている場合には第三者を挟むことによってスムーズに退職出来るんだと思いました。
引用元:Google Maps
会社によっては、求人票の内容と実際の仕事環境が異なる場合があります。
この口コミを書いた利用者は、仕事で体調不良に至るほどのストレスを経験し、自ら退職の意思を伝えることに大きな恐れを感じていました。
しかし、退職代行を依頼したことでスムーズな退職が実現しています。
退職代行サービスは、必要な書類のやりとりも郵送で完結できて利便性が高い点も特徴です。
新卒と第二新卒とで2回とも固定に書いてる退職代行で会社辞めた
適当に会社決めるとこうなるのを分かって今の会社はちゃんと納得したところは行ったけど辞める時ほんとに精神的にきつくて会社に退職願い伝えるのも無理な状態だったからこういうサービス使って良かったし対応良かったのでおすすめ
引用元:X
この利用者は、新卒および第二新卒として働いた会社でそれぞれ退職代行サービスを利用しています。
退職する際は、適切な会社選びの重要性を認識するとともに、精神的に非常に苦しい状況にありました。
自身で退職の意思を伝えることは難しかったため、退職代行サービスの存在が大きな救いとなったようです。
対応が良かったと語られているので、選定した退職代行業者がスムーズに手続きを進めてくれたことがうかがえます。
365日24時間やっているのは、ありがたいです。深夜に退職代行依頼をしましたが朝方に対応していただき退職する事ができました!
引用元:退職代行ネルサポ
この利用者は、退職代行サービスが24時間対応してくれる点に大きなメリットを感じています。
日中忙しく時間を取りにくい方や職場では退職を相談するのが難しい方も、自分の都合に合わせてサービスを利用できるでしょう。
深夜に退職代行を依頼して朝方には対応が完了するケースもあるため、急いで退職したい方にもおすすめです。
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ここでは、退職代行を実際に使ってみた人の悪い体験談や評判を紹介します。
退職代行サービスの内容はどれも似たりよったり
退職自体はどこの退職代行でも民法の関係から問題なく出来る
ただ、デメリットとして当然かもしれないが手続きが最低限必要であること
普通に退職届を出すのではなく郵送でやるので手間暇はかかる
リスクを無くすために行っているというが、それは退職代行側のリスク回避のためでもある
まあ業者もビジネスでこちらも退職が出来ればいいのだからその点は需要と供給が成り立っていると言わざるを得ないだろう
引用元:退職代行ネルサポ
退職代行サービスを利用する際には、いくつか注意すべき点もあります。
そのひとつは、サービス内容が似通っていて、選択肢に大きな差はないという点です。
どのサービスを利用しても退職手続きの結果は同じであり、特別なメリットはない場合がほとんどでしょう。
さらに、退職届の提出を直接ではなく郵送でおこなうため、一定の手間や時間がかかる点にも注意が必要です。
また、退職代行サービスが利用者のリスクを最小限に抑えるためにおこなう手続きには、業者側のリスク回避を目的としている側面もあると考えられます。
とはいえ、退職代行業者の中には、転職支援や引っ越し支援など、退職手続きのサポート以外の支援をおこなっているサービスもあります。
金額や口コミなどだけでサービスを決めるのではなく、自分が求めるサービスが含まれているかもよく確認するようにしましょう。
退職自体はすんなりだったが
会社に電話連絡する時間は選べない、退職後のサポートに期待したが…紹介できる求人がないの一点張りで見放された。
全然ダメ
引用元:Google Maps
退職手続き自体はスムーズに進んだものの、退職代行業者が会社に連絡するタイミングを利用者側は選べなかったという口コミがあります。
手続きが業者主導で進んでいき、利用者の都合や希望が十分に反映されないケースがある点は押さえておきましょう。
また、退職代行はあくまでも退職をサポートするサービスなので、退職後のキャリア支援や求人の紹介には対応していない業者も多く見られます。
代行を依頼したのに、会社から本人に直接確認しないと退職出来ないので直接やり取りしてくれと丸投げされた。結局、自分で会社に連絡を取り退職したが、返金も無く何のための退職代行なのか問いたい。
引用元:Google Maps
こちらの体験談では、利用者が退職代行を依頼したにもかかわらず、会社側が本人確認を求めたため、結局は自分で退職の手続きをおこなうことになったと語られています。
退職代行サービスが全てのケースにおいてスムーズな退職を進められるわけではない点は、念のため頭に入れておくとよいでしょう。
加えて、退職代行サービスの返金はされなかったため、利用者は損をしたと感じています。
退職代行を依頼する前に、業者の信頼性や対応範囲を確認することが大切です。
代行サービスは料金支払ったのですが、サービスが実施される前に職場から電話が来て結局自分の口で言いました
サービスのキャンセル自体は出来たものの、返金はありませんでした。(殆どが返金はないみたいです)
ちなみに、退職代行ガーディアンさんです!
引用元:X
この利用者は退職代行を依頼して料金を支払ったにもかかわらず、サービスが実施される前に職場から電話を受け、結局自分で退職の意向を伝えました。
サービスのキャンセルはできたものの、返金はなく、利用者にとって大きな不満が残る結果となったようです。
退職代行サービスを利用する際には、料金の返金ポリシーが明確に示されているか、返金の実績があるかなどを確認しておきましょう。
利用者はサービスのリスクを十分に把握し、慎重に決定をくだす必要があります。
退職代行を使って会社を辞めました。
1週間経ちましたが源泉徴収、離職票、保険資格喪失の紙が届いていません。
辞める際に代行さんを通して送って欲しいと伝えてあります。
あちら側も承諾はしていますが意地悪で送ってこないだけですか?
何も送って来られない場合どうしたらいいんでしょうか?
もう代行の方は何もしてくれないです。
代行を使ったので私も連絡しては行けないですし。
法律的に辞めた側が書類が欲しいと希望してる場合は会社側は出さないといけないですよね
引用元:Yahoo!知恵袋
こちらの体験談では、退職手続きをおこなったあと、源泉徴収票や離職票、健康保険資格喪失証明書などの重要な書類が届かなかったと語られています。
利用者は、退職代行サービスを通じて会社に書類の送付を依頼していました。
このまま届かなければ、失業保険受給や転職の手続きなどに支障が出てしまうでしょう。
法律上、会社は退職にかかわる書類を提供する義務があります。
しかし、退職代行サービスを利用した場合、コミュニケーションの流れが複雑になり、退職者にとって必要な書類が入手困難になる恐れがあります。
そのため、退職後のフォローや書類送付のサポートが充実している業者を選びましょう。
退職代行のスタッフの方って、すっごい忙しいのでしょうか?
派遣を退職代行ニコイチを使って辞めた者です。
火曜日の夜に、元勤務先に伝えてほしい事があったので、明日にでも伝えていただいてもいいか?と退職代行スタッフに頼んだら、"仕事が殺到しており、忙しいので、伝えるのは金曜日の夕方になります。"と言われました。
メールしていただくだけなのですが、そんなに忙しいんでしょうかね?それかわたしがきらわれているんですかね?
引用元:Yahoo!知恵袋
この口コミでは、退職代行サービスの対応が遅かったことに言及しています。
退職後、利用者が元勤務先に伝えてほしい事項があると依頼したところ、業者のスタッフから仕事が忙しいので対応が遅くなると回答されました。
利用者がスムーズな対応を期待していても、タイミングによってはサービスの提供が遅れることもあるようです。
退職代行サービスを選ぶ際には、業者の対応速度についても考慮する必要があります。
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ここでは、弁護士の退職代行を利用した人の体験談を紹介します。
汐留パートナーズにLINEした
弁護士って敷居が高いって思ってたけど、親身に話を聞いてくれた。
代行実施日まで後1ヶ月
1ヶ月頑張れば自由になれると思ったら気が楽になった!!
アラフォーの転職はどうしよう?
みんなどうやって探してるの?
やっぱり求人サイトとかなのかなぁ~
引用元:X
この利用者にとって、弁護士による退職代行サービスは非常に心強いサポートであったようです。
弁護士がいかに親身になって話を聞き、退職を支援してくれたかがうかがえます。
弁護士は、退職を考える際に精神的な負担を大きく軽減してくれる存在といえるでしょう。
利用して良かったです。選んだ決め手は確実に退職出来ることでした。他の退職代行では失敗したら返金するというのもあるそうですがここは違いました。以前退職を検討した所、面談を何回かやらされ結局辞めれず、再びやはり退職したいと思ったところ利用しました。企業に会ったり話したりすることが一切なくフォーゲルさんが全部やってくれて本当に助かりました。またサラリーマンは基本土日休みが多いので土日も稼働してくれるのも良かったです。注意すべきは会社に自分の私物を置いていかないことと社員証など企業に返品するものを簡易書留で送ることぐらいです。ありがとうございました。
引用元:Google Maps
弁護士に依頼すれば「確実に退職できる」と、この口コミでは強調されています。
より確実に結果を出したい方や安心感を求める方には、弁護士への相談を検討するのもおすすめです。
また、弁護士が週末も稼働してくれた点についても触れられています。
平日忙しい方にとって、週末でも対応可能なサービスは大きな助けとなるでしょう。
さらに、利用者が会社と直接対話をする必要はなく、弁護士が全ての手続きを進めてくれます。
弁護士に依頼すれば、ストレスや心理的な負担を軽減できるでしょう。
就業先に振り回されていた際に,相談時間を調整をして頂き助かりました。
また,メールでの問い合わせに関しても翌日には,動いて頂き,大変満足しております。
今回の退職代行では,上層部は交渉に応じましたが,現場の上司勢が厄介だったので,弁護士様のお力を借りて本当に良かったです。
費用以上の対応をして下さったので,私のように困っている方は,是非,ご利用をお勧めします。
引用元:弁護士法人フィル法律事務所
この口コミでは、弁護士に相談時間を調整してもらえた点や、メールでの迅速な対応を受けられた点が大きな助けになったと述べられています。
また、上司との交渉が難しかった状況において、弁護士の支援が役に立ったようです。
弁護士に依頼すれば、人間関係が複雑な職場環境であっても効率良く対処してもらえるでしょう。
ここでは、利用者の体験談からわかる退職代行サービスのメリットを解説します。
退職代行サービスを利用するメリットのひとつは、利用者が上司や同僚と直接対面せずに退職できる点です。
退職の意思を直接伝えることにストレスや不安を感じる方にとって、大きな助けとなるでしょう。
特に、職場での人間関係が退職の主な理由である場合や、上司が厳しくて対話が難しい場合に有効です。
退職代行サービスを利用するメリットとして、即日退職が可能である点も挙げられます。
特に、すぐに職場を離れたい方や、職場の環境が精神的・身体的に耐え難い状況にある方におすすめです。
職場のハラスメントや過度なストレス、不適切な労働条件などに苦しんでいる場合には、退職代行サービスを利用してできる限り早く環境を変えましょう。
退職手続きを全て任せられる点も、退職代行サービスを利用するメリットです。
退職には多くの手続きがともないますが、退職代行を依頼すれば諸々の手続きをプロに任せられます。
手続きに多くの時間を割かなくてよい分、退職後の生き方について考えられる時間が増えるでしょう。
退職代行業者によっては、未払い給与や退職金の請求に対応してくれるケースがあります。
利用者が自らの権利をきちんと行使できれば、退職時の金銭的な不安を軽減できるでしょう。
法的な観点からの適切なサービスを提供できる業者を選ぶことで、未払い給与や退職金に関するアドバイスやサポートを受けられます。
退職代行サービスを利用するからには、確実に退職を成功させたいものです。
そのためには、退職代行業者を慎重に選定する必要があります。
失敗しない退職代行業者選びのポイントは、下記のとおりです。
それぞれのポイントを押さえ、自らの状況に合った業者を選びましょう。
退職代行サービスを利用する流れは、下記のとおりです。
退職すべきか否かで悩んだら、まずは相談から始めてみましょう。
具体的な流れについては、担当者と十分に話し合うことをおすすめします。
退職代行サービスに関する口コミを総合すると、多くの利用者がサービスから大きな助けを得ていることがわかります。
特に、退職を希望する際の精神的な負担の軽減、職場環境や人間関係が複雑な状況においても効果的に対処してくれる点が高く評価されています。
退職代行サービスは数多くあるため、どの業者に依頼するかを比較検討することは非常に重要です。
費用や期待するサポートの範囲について、事前に十分な情報を収集しましょう。
口コミから情報を集めることも、スムーズな退職の実現につながります。
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退職代行サービスとは|メリットや利用のリスク・主要な退職代行業者も紹介
退職代行業者と、弁護士による退職代行業務に大差はありません。いずれも、労働者の代わりに退職の意思を伝えるサービス概要において、両者に違いはないと言えます。ただ、退職代行業者が自社の持つ権限内で適切にサービスを運用しているとは限りません。退職代行業務の中には『弁護士資格』を持つ弁護士にしかできない業務も多分にございます。
その点、弁護士を通すことで上記違反(弁護士法違反・非弁行為)のリスクはありませんし、確実に適法範囲で対応できます。また、未払い残業代や不当解雇、万が一懲戒解雇等の扱いを受けたとしても、弁護士がおりますので、相談によって具体的な解決策の提示を受けられる可能性は高いと思います。
退職代行を利用したことが損害賠償の理由となることはありません。しかし、在職時の労働者の行いや退職の仕方によっては労働者側に損害賠償義務が認められる可能性もゼロではありません。退職にあたって、会社から損害賠償を請求されるのは、退職にあたって労働者側に何らかの義務(注意義務)違反があり、同違反により会社に具体的損害が生じている場合に限られます。
たとえば、労働者が退職に至るまでの間、長期間の無断・無連絡の欠勤を続けており、退職にあたっても何ら必要な引継ぎ・連絡をせず代行業者を通じて本人が一切出てこないという場合、労働者の会社に対する義務違反を構成することはあり得ます。
代行業者、弁護士のどちらに依頼した場合でも「退職できなかった」というトラブル報告はほとんどみられません。会社も退職代行会社が連絡してくると、退職に応じてはいるようです。つまり、よほどのことがない限り、退職した従業員に対して損害賠償ということは考えられません。(従業員1名が退職したとしても、直ちに損害が生じることは考えにくいです。)ただし、これも絶対ではありません。
過去、入社1週間で退職し、退職の効果が発生するまでの期間も出勤しなかった従業員が勤務先から損害賠償を受け、70万円の支払命令が出た事案があります。(ケイズインターナショナル事件)そのため、どのような辞め方でも絶対に労働者側に責任が問われないというわけでもない、という点は注意すべきです。
とはいえ、通常は退職したことで直ちに会社に損害が生じることはありませんので、過度の心配は不要かと思います。
状況にもよるかと思いますが、引き継ぎをせずに退職することは多くの場合は可能と思われます。例えば、引継ぎをしないことが会社に対する義務違反とならないような場合や、引継ぎをしないことで会社に具体的な実害が生じないような場合は、引継ぎは必須ではないといえそうです。ただし、『労働者が退職前から、長期間の無断・無連絡の欠勤を続けており、会社の出頭要請にも応じていない』『そのまま退職した結果、会社業務に具体的な支障が生じ、取引先を失うなどの実害が生じている』というケースであれば、労働者が退職代行を入れて引継ぎもなく退職したことについて、損害賠償を求められるリスクはまったくないとはいえないでしょう。
退職代行で引き継ぎ放棄しトラブルに?リスク回避が可能な方法と注意点