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OJTとは|企業が行う社員研修の臨み方と取り組み事例
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OJTとは|企業が行う社員研修の臨み方と取り組み事例

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
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OJT(On-the-Job Training)とは、主に企業で社員教育の手法として用いられる現場実習訓練のことです。簡単に言うと職場で実際に仕事をしながら業務を覚える研修です。

 

働き手不足の近年、企業の社員教育は本人の適性審査や企業の生産性向上のために取り入れられています。

 

社員研修でよくあるOJTとOFF-JTとは

OJTとOFF-JTは社員教育の手法として、よく耳にする言葉だと思います。現場実習を重ねながら業務を覚えるOJTに対し、OFF-JTは現場から離れて業務について学びます。

 

この項目では、社員研修などでよく用いられるOJTとOFF-JTについてわかりやすくご紹介します。

 

実際に職場で働くOJT

OJTとは『現場実習訓練』のことで、職場で実際に働きながら業務を覚えていきます。OJTは戦時中、アメリカで考案された実地訓練法です。

 

OJTでは以下の4つのポイントを重視します。これは4段階職業指導法とも呼ばれるもので、OJTを計画する上で、重要な考え方になります。

 

  • 仕事を見せる
  • 説明をする
  • 実際に仕事をさせてみる
  • 結果の確認をし、振り返りを行う

 

また、企業側は実施する際、①意図的、②計画的、③継続的という点を踏まえ計画する必要があります。

 

座学など職場外で業務を学ぶOFF-JT

OJTに対してOFF-JTとは、『職場外研修』のことをさします。

 

企業では、座学で会社の成り立ちや事業内容、業務に必要な最低限のスキルなどを学ぶことが多いです。

 

 

 

■企業がOJTを行う理由

厚生労働省によると、企業の7割以上が社員教育においてOJTを重視しています。

 

引用元:厚生労働省|職業能力開発関係資料集

 

企業はなぜOJTを研修として重視し、取り入れるのでしょうか? この項目では、OJTの実施意図についてご紹介します。

 

実務を通した業務習得

OJTでは、社員に実務を通して業務を覚えてもらうことで、即戦力として早い段階から会社に貢献してもらいたいという意図があります。

 

実際に職場に配置して行うため、企業側からすると指導コストがあまりかからないという点もあります。

 

さまざまな配置を通した適性判断

現場での実施訓練は新入社員の適性判断にも有用です。

 

当初期待していた適性が認められなかった場合に、検討していた人事配置を変更することができます。

 

 

OJTのメリット・デメリット

OJTは多くの企業で実施されている社員教育法ですが、デメリットもあります。

 

この項目では、OJTのメリット・デメリットについてご紹介します。

 

メリット|教育コストがかからない

OJTは職場内で実施できる研修なので、外部講師などを招くよりコストをかけずに社員教育を行うことができます。

 

また、この他にも以下のようなメリットがあります。

 

  • 業務指導でのコストが少ない
  • 新入社員の個々人のペースに合わせることができる
  • 先輩社員とのコミュニケーションがとれる

 

継続的にOJTを行うことで、職場全体として新入社員を育てていこうという風土も生まれます。

 

新入社員が気をつけるポイント

OJTではいきなり職場に配属され、実際の業務に関わることになるので、新入社員からすると緊張の連続になると思います。

 

その際、重要なのは『報告・連絡・相談』です。

 

  • 判断が必要なものは必ず上司の指示を仰ぐ
  • 自己解決できるものは解決の方向性を上司に伝えて実行する

 

上記のことを心がけ、わからないことは早い段階で上司に聞くようにすることで、確認漏れや自己判断によるミスを減らすことができます。

 

デメリット|計画的に実施しないと負担増加

OJTは教育コストがかからない分、指導者に負担がかかる方法です。計画的に実施しないと現場にかかる負担が増加し、結果的に指導内容や新入社員の習熟度に差が出てしまいます。

 

  • 現場指導者の負担が大きい
  • 指導者によって習熟度に差が出る
  • 教育指導が現場任せになる

 

上司が気をつけるポイント

OJTの基本は仕事を見せたり説明したりした上で『PDCA(※)』サイクルを回すこと。そのため、「まずやってみろ。」という指導は計画的なOJTとはいえません。

 

計画的なOJTを行う際には以下のことに配慮する必要があります。

 

  • 目標を明確に設定し、説明する
  • 目標達成のための具体的な指示を出す
  • 振り返りの時間をとり個々の習熟度を確認する
  • ルールや規範を逸脱する行為を早期から教えない

 

また、新入社員が目標を達成できなかったり、ミスをしたりした場合に感情的に怒ったり一方的な叱責を行うことは研修の意図にそぐわないため控えましょう。

 

※PDCAとはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)を一連の流れとした業務を円滑に進め、改善する手法のことです。

 

 

 

企業が取り組むOJT研修事例

この項目では、実際に企業で取り組まれているOJTやユニークな研修についてご紹介します。

 

実践が伴ったユニークな入社式

入社式ですでにOJTの考え方を取り入れている企業もあります。

 

クレーンゲーム設置台数がギネス世界記録に認定されている世界一のゲームセンター「エブリデイ」や、県内売りたいショップNO.1獲得の埼玉県内13店舗のブランド品・貴金属等のリサイクル店「エブリデイゴールドラッシュ」を経営する株式 会社東洋(埼玉県北本市/代表取締役 中村秀夫)は、2018年4月2日(月)、業界初(※一般社団法人 日本クレーンゲーム協会調べ)となる『クレーンゲーム入社式』を開催致します。

引用元:ドリームニュース|【業界初※】 「世界一のクレーンゲーム専門店」×「新入社員」=?? 『クレーンゲーム入社式』2018年4月2日開催!! (※日本クレーンゲーム協会調べ)

 

この企業では、制服や証書などが入った筒をクレーンゲームで取るという入社式が行われました。

 

実際の業務で顧客にクレーンゲームのコツなどを聞かれたり教えたりすることがあることから、入社式でゲームをプレイしながら実際の業務をイメージしてもらうという意図があるそうです。

 

実際の業務にも活かせることから、この入社式もOJTといえそうです。

 

 

 

新入社員がOJTに臨む際に気をつけるポイント

OJTは実際に事業が行われている現場で、実際の業務を学びながら行う研修です。

 

新入社員の場合、会社のことや業務請負のことについて知識が浅いため、ミスが起きるのはあたりまえのことです。もしも、ミスをして叱責された場合も落ち込まず『なぜミスをしたのか』『次回からどのようなことに気をつければよいのか』など疑問に思ったことを先輩社員などに確認しましょう。

 

まとめ

OJTには働き手不足の現代では新入社員も『即戦力の働き手』として考え、早い段階で現場業務に慣れさせるという意図もあります。そのため、少子化の現代では、今後より多くの企業がOJTを取り入れると予測されます。

 

一方で、OJTは新入社員、指導社員ともに多少負担のかかる方法でもあります。そのため上層部でも、新人教育を現場任せにはせず、綿密に計画を練ることで効果的な研修ができるとよいですね。

 

この記事でOJTに関する疑問が解消されれば幸いです。

 

出典元一覧

この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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本記事は労働問題弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※労働問題弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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