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5分でわかる|ホワイトカラーエグゼンプションとは

更新日:
このコラムを監修
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
5分でわかる|ホワイトカラーエグゼンプションとは

ホワイトカラーエグゼンプション(white collar exemption)とは、オフィスワーカーをはじめとする一部の労働者を労働時間の規定を除外して、労働賃金を仕事の成果のみで評価する制度です。

 

ホワイトカラーエグゼンプションは高度プロフェッショナル制度とも呼ばれ、働き方改革の一環として議論されてきました。世間では『残業代ゼロ法案』や『定額働かせ放題』と揶揄(やゆ)され、注目されています。

 

この記事では、ホワイトカラーエグゼンプションについて、対象者や問題点などを分かりやすく解説していきます。

 

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この記事に記載の情報は2026年10月21日時点のものです

ホワイトカラーエグゼンプションの概要

ホワイトカラーエグゼンプションは、労働賃金を量(時間)ではなく質(成果)で評価して決める制度です。これによって労働効率の向上が期待され、長時間労働の改善が見込まれています。

 

この項目では、ホワイトカラーエグゼンプションの概要をご紹介します。

 

ホワイトカラーとは

ホワイトカラーとは、スーツの白襟シャツのことを指します。ホワイトカラーエグゼンプションの対象者となるホワイトカラーの労働者とは、製造業や建築業などを除く、いわゆるオフィスワーカーのことなのです。

 

ちなみに、製造業や建築業に従事する労働者は、作業着で仕事をすることからブルーカラーと呼ばれることがあります。

 

ホワイトカラーエグゼンプションは『働き方改革』の一環

冒頭でも述べましたが、ホワイトカラーエグゼンプションは高度プロフェッショナル制度として、働き方改革関連法案にも含まれています。

 

5分でわかる|ホワイトカラーエグゼンプションとは

引用元:厚生労働省|「労働基準法等の一部を改正する法律案」について

 

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ホワイトカラーエグゼンプションの対象労働者と業務

ホワイトカラーエグゼンプションの対象労働者と業務

この項目では、ホワイトカラーエグゼンプションが具体的にどのような方に適用される可能性があるのかについてご紹介します。

 

対象となる業種は一部のオフィスワーカー

 

1.対象業務

「高度の専門的知識等を必要とする」とともに「従事した時間と従事して得た成果との関連性が通常高くないと認められる」という性質の範囲内で、具体的には省令で規定

引用元: 厚生労働省|「労働基準法等の一部を改正する法律案」について

 

ホワイトカラーエグゼンプションでは主に以下の業種の方が対象になるとされています。

 

  • 金融商品の開発
  • 金融商品ディーラー
  • 企業・市場の解析(アナリスト)
  • コンサルタント
  • 研究開発

 

現時点の収入対象は1,075万円以上

ホワイトカラーエグゼンプションの適用には、年収条件が課されています。

 

対象となるのは年収1,075万円以上の労働者です。ちなみに、『平成29年賃金構造基本統計調査』によると、平均給与額は30万4,300円(年齢43.5歳、勤続12.1年)となっています。

 

対象となるのは年収1,075万円以上の労働者と検討されています

引用元:厚生労働省|平成29年賃金構造基本統計調査

 

 

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット

ホワイトカラーエグゼンプションは、メリットもあります。

 

  1. 量(労働時間)より質(成果)が評価されるため不必要な残業が抑制される
  2. 成果が出せれば労働時間に縛りがないため、就業時間によらずに働ける

 

このため、成果が出せるなら本来の所定労働時間よりも早く家に帰ることも可能になるかもしれません。

 

『定額働かせ放題』になる⁉︎ ホワイトカラーエグゼンプションの問題点

『定額働かせ放題』になる⁉︎ ホワイトカラーエグゼンプションの問題点

2018年2月に行われた世論調査では、約4割の方がホワイトカラーエグゼンプションを『支持しない』と答えています。

 

「高度プロフェッショナル制度」反対4割=時事世論調査

 時事通信の2月の世論調査で、政府が通常国会に提出する「働き方改革」関連法案をめぐり、高収入の専門職を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度」の導入について聞いたところ、「賛成」34.5%、「反対」39.9%で反対が上回った。(2018/02/16-15:11)

引用元:JIJI.com「高度プロフェッショナル制度」反対4割=時事世論調査

 

この項目では、多くの方が懸念しているホワイトカラーエグゼンプションの問題点についてご紹介します。

 

労働時間の規制がなくなり長時間労働になる

ホワイトカラーエグゼンプションの対象となる業種は、研究開発など短時間では成果が出にくいものも含まれています。

 

しかし、評価されるのはあくまでも成果なので、成果が出るまで働き続けるというケースが発生しやすくなり結果的に長時間労働の温床になる可能性もあります。

 

おすすめ記事:過労死ラインは80時間|労働時間の減らし方と労災認定の基準

 

残業代などの割増賃金が支払われなくなる

ホワイトカラーエグゼンプションには時間外労働という概念がありません。つまり、法定労働時間である1日8時間以上働いた場合も残業代などの時間外労働手当が出ないことになるのです。

 

このことから、『残業代ゼロ法案』や『定額働かせ放題』と呼ばれることもあります。

 

おすすめ記事:時間外労働(残業時間)の明確な定義と割増賃金

 

ホワイトカラーエグゼンプションの今後の展望

ホワイトカラーエグゼンプションや高度プロフェッショナル制度は、『家族だんらん法』という呼称の時期を含めると2007年から提案されています。一方で、2018年に問題となった裁量労働制の不適切データなどによって関連法案の一部が見送られました。

 

このことから、ホワイトカラーエグゼンプションも見送りの検討が起きる可能性もあるでしょう。

 

この記事で、ホワイトカラーエグゼンプションに関する疑問が解消されれば幸いです。

 

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弁護士法人プラム綜合法律事務所

梅澤康二 弁護士
(第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
編集部

本記事はベンナビ労働問題(旧:労働問題弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ労働問題(旧:労働問題弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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