パワハラ・セクハラ・未払い残業代・過重労働・リストラなどの労働トラブルが起こった際に、専門家に相談したくても費用がネックになり、相談が出来ず泣き寝入りしてしまう方が多くいらっしゃいます。
そんな方々を、いざという時に守るための保険が弁護士費用保険です。
労働トラブルに限らず、交通事故や離婚トラブル、子供のいじめなど様々な法律トラブルでも利用可能です。
弁護士保険で法律トラブルに備える
保育所や保育園などの保育士が活躍する現場では、基本的に女性が多い職場となりますが、セクハラが起きることも見聞きしています。特に、園長や主任などの立場が上の人物がセクハラを行い、立場が弱い保育士は何も抵抗できないなどの問題も起きています。
また、行政機関や児童相談所が性に関することがらは目を光らせているので、泣き寝入りする保母さんもよくいると聞いています。
退職する保育士らは先週水曜(2019年12月11日)、「私たちは12月いっぱいで退職することになりました。私たちは以前から園長、専務からパワハラ、セクハラ、マタハラなどのハラスメントを受けていました」という文書を保護者に配布。「子供や保護者の前で罵倒される」「ミスをした保育士をADHD(注意欠如・多動症)と決めつける」「ブログ掲載のため写真映えする保育を要求される」「つわりは病気じゃないから休むなといわれた」などのハラスメントを受けていたと訴えた。
今回は、保育士が受けやすいセクハラの種類やセクハラを受けた保育士が取れる対処法、相談先などをご説明します。
そもそもセクハラとは、セクシュアルハラスメントのことで、『性的嫌がらせ』を意味します。
『男性上司が女性従業員に対して身体を触る』などの行為が体表的なセクハラとしてイメージされるかと思いますが、相手が男性上司でなくても、被害者が女性でなくてもセクハラは成立します。
特に保育所は女性が多い職場ですので、立場が弱い男性がセクハラ被害を受けることも少なくありません。
まずは、保育所の現場で起きるセクハラの特徴についてご説明します。
【関連記事】弁護士に無料法律相談できるおすすめ相談窓口|24時間・電話相談OK
通常、セクハラと言えば上司や同僚などの会社内での被害をイメージします。しかし、保育士は園児の保護者(父親)からセクハラを受けることもあります。
近年では小さな子どもがいる母親でも働く家庭が増えており、父親が保育園に送り迎えすることも少なくありませんね。その際に身体を触られたり、飲み会などに誘われて(保育士合コンというものがあるようです)、そのことを拒否するとクレームを入れられるといったセクハラの例です。
これは『対価型セクハラ』に該当していると言えます。
参考:「「保育士合コン」の裏側 先生と保護者が不倫に発展するケースも|livedoor NEWS」
男性で3人ほど新卒で保育士になった人が知人にいました。
— まみこ南信州で子育て (@spanmamiko) September 7, 2019
みんなやる気に満ち溢れてて
子供が大好きで
夢を叶えて保育士に。
でも、5年後残っている人はおらず…
保護者からの差別
女性保育士からのイジメやセクハラ
『もう、二度と保育士には戻らない』
と暗い顔で言っていたのが泣けた。 https://t.co/z7Gk12WtQN
男性保育士はそのものが珍しく、こちらの方がおっしゃるようにいじめやセクハラを受けてしまうことも多くあります。
女性が多い職場で立場が弱くなったり、保護者から厳しい目で見られたりと、かなり辛い立場に立たされている方も多いようです…。
自分はガタイがいいせいか、仕事中昔からすれ違い様に必要以上に年配の看護師に触られる。肩を触られたり、腰を後ろから両手で持たれたり。自分は男だから身体触られても嫌がらないだろうと思われる。好きでもない女性に触られるのは個人的にすごい嫌悪感。男性へのセクハラは軽視されがち #metoo
— ふらいと13 (@doctor_nw) April 8, 2018
また、職業は違いますが、女性が多い職場では男性が身体を触られるセクハラ被害もあります。「男性だからセクハラは関係ない」という認識は間違いなのです。
まず、セクハラには『対価型』と『環境型』の2種類があります。
『対価型』では、労働者が意に反する性的な言動を受け、それに対して拒否・抵抗することで、配置転換や降格、解雇などの不利益を受けてしまうことです。もっとも、対価型と環境型は明確ん位切り分けができません。どちらも複合的に生じることが多いものだと理解しておきましょう。
例としては、園長からキスを迫られ、それを拒否することで減給などの処分を受けてしまうなどが挙げられます。就労環境も害しているし、対価も要求されています。
『環境型』のセクハラは、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それにより労働者の就業環境が不快になり、能力の発揮に重大な悪影響が生じるようなセクハラです。
例えば、朝のミーティングで男性職員が性的発言を行い、他の保育士たちの就業意欲が低下した場合などは環境型セクハラに該当します。
【関連記事】
「セクハラ事例集|SNSや裁判事例から学ぶ気をつけたい言動」
ここまで保育士のセクハラについてご説明しましたが、ここからは実際にセクハラ被害を受けている方の対処法についてご説明します。
仮に小さな保育所であなた以外には誰も職場に味方がいない状態でも、必ずできることはありますので、参考にしてできることから始めていただければと思います。
【関連記事】
「上司のセクハラ撃退方法|セクハラをやめさせる3ステップ」
セクハラ被害を受けた方は、「恥ずかしい」「言えば何をされるか分からない」「自分が過剰に受け取りすぎ」などと、一人で悩みを抱えてしまう方も多いです。
まずは悩みを抱え込み過ぎずに誰かに相談するようにしましょう。
冒頭でもご紹介した18人の保育士が一斉退職した例では、保育士同士で団結して退職という選択を取っています。同僚の保育士を味方に付けるだけでも心強いです。
また、公的な相談窓口も多くありますので、有効活用してください。
後述する慰謝料請求や示談交渉などのセクハラに対して金銭請求を行う場合、事前にしっかりセクハラがあった事実を証明する証拠を揃えておきましょう。
退職後にはなかなか集められませんので、働きながら準備することをおすすめします。
セクハラの証拠としては以下のようなものがあります。
何度指摘しても改善されなかったり、精神障害に至るような重度なセクハラでは、慰謝料請求や示談交渉による金銭請求ができる場合があります。
慰謝料や示談金があれば、今の保育所を辞めて転職活動を行う際の余裕もでき、しっかり考えをまとめる期間も作れます。
ただ、ご自身だけで請求を行ってもなかなか応じてくれるとは考えにくいので、一度は弁護士に相談することをおすすめします。また、上記でご説明した証拠の確保も必ずやっておきましょう。
【関連記事】
「セクハラでも慰謝料請求は可能|相場・請求方法と必要な証拠【弁護士監修】」
「セクハラで請求できる示談金の相場はいくら?増額交渉と請求手順」
度々例として挙げている「18人一斉退職」のように、セクハラが横行している今の職場を思い切って辞めることも1つの方法です。
単にセクハラをしてくる園長や主任などが苦手なだけで、保育所を変えたら再び純粋な気持ちで保育士の仕事を全うできるケースも少なくありません。
また、保育士は長時間労働や低賃金なども問題となっています。未払い残業代が残っている保育士の方も多いと考えられますので、退職の際に残業代請求をして辞めることもお考えください。
上記の対処法として、「まずは相談」とお伝えしました。こちらではセクハラを受けた保育士のための相談先をいくつかご紹介します。
ご自身の状況や目的などに合わせて相談先を選んでみてください。
ちょっとしたセクハラであれば、保育所内で解決を目指した方が円満解決に繋がりやすいと考えられます。まずは、保育所や社内の相談窓口を利用できないかを探してみましょう。
ただ、規模が小さい保育所では、そもそも相談窓口が無かったり、あったとしても機能していないケースが考えられます。
その場合は、信頼できる同僚や外部の機関へと相談しましょう。
『こころの耳』は、働く人を対象にした悩み事全般の相談先で、セクハラの相談も当然受け付けてくれます。
「知り合いに話すのは恥ずかしい」「友人への相談だと愚痴になりがち」といった方は利用も検討してみましょう。
参考:「専門相談機関・相談窓口|こころの耳」
労働での問題は『労働基準監督署』と認識している方も多いでしょう。
ただし、労働基準監督署が動いてくれるケースは、賃金未払いなど明確な労働基準法違反があった場合で、セクハラなどのハラスメント問題では簡単に対応してくれない場合もあります。
『雇用環境均等部』では、男女雇用機会均等法などセクハラに対する相談・解決援助を行ってくれますので、相談することで有益な情報を得られると期待できます。
上記でご説明した、セクハラに対する慰謝料請求や示談交渉、または残業代請求など、具体的に金銭請求で対処しようとお考えの方は一度弁護士に具体的な相談をしましょう。
セクハラの状態や現在の状況などから、「慰謝料請求が認められるのか?」「いくらの請求が妥当か?」「セクハラの証拠として十分なのか?」などを教えてくれます。
必要に応じて弁護士依頼も検討しましょう。請求相手が応じてくれる可能性を高めることもできるでしょう。
当サイト【労働弁護士ナビ】では、労働問題に力を入れている弁護士を多く掲載していますので、弁護士探しに役立ててみてください。
女性が多く活躍する保育士の現場でもセクハラは起こり得ます。小さな保育所で当たり前のようにセクハラが横行していると、「これが普通…」などの錯覚に陥ることもあります。
しかし、セクハラにできる対処法はいくつもあります。一人で悩みを抱え込まず、まずは周りに相談しましょう。悪質なセクハラでは、金銭請求や退職などの方法も検討してください。
弁護士への相談で残業代請求などの解決が望めます
労働問題に関する専門知識を持つ弁護士に相談することで、以下のような問題の解決が望めます。
・未払い残業代を請求したい
・パワハラ問題をなんとかしたい
・給料未払い問題を解決したい
など、労働問題でお困りの事を、【労働問題を得意とする弁護士】に相談することで、あなたの望む結果となる可能性が高まります。
お一人で悩まず、まずはご相談ください。あなたの相談に、必ず役立つことをお約束します。
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