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セクハラでも慰謝料請求は可能|請求方法と必要になる証拠
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2019.1.24

セクハラでも慰謝料請求は可能|請求方法と必要になる証拠

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
Yame

労働問題の中でもたびたび話を聞くセクハラ問題。セクハラに悩んでいる方(主に女性)は、「何としてでもセクハラを止めてほしい」と、考えているでしょう。解決方法としていくつか考えられますが、その中に「セクハラに対する慰謝料請求」という方法もあります。
 
今回は、セクハラを受けており、慰謝料請求を考えている方に対して、

 

  • 「セクハラで慰謝料請求はできるのか?」
  • 「どのような手順で慰謝料請求を進めていけばいいのか?」

 

といった疑問について解説していきます。
 

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セクハラとは?

すでにご存じの方も多いでしょうが、セクハラに関して簡単にご説明しておきます。セクハラの定義については男女雇用機会均等法11条に定義されています。さらに、セクハラには大きく分けて2種類があります。対価型のセクハラと環境型のセクハラです。
 

セクハラの定義

①職場において行われる性的な言動に対する労働者の対応により、当該労働者がその労働条件につき不利益を受けること
②性的な言動により当該労働者の就業環境が害されること

 
男女雇用機会均等法には、上記のようにセクハラの定義が決められています。砕いてご説明すると、「職場内で、性的な言動に対する対応(拒むなど)、によって不利益を受ける(降格など)、就業環境が害される(仕事に身が入らない、うつ病など)」ということになります。それらを踏まえて、セクハラは大きく2つに分けられます。
 

対価型セクハラ

会社内の立場(上司・部下)などを利用して、体を触ったり、性的な言動、昇格などを手に取った性関係の強要、仕事と関係ないしつこいメールなどのセクハラをすることです。セクハラを拒否することで、昇格・昇給・待遇などに影響があると思わせます。
 
セクハラを行う相手が、上司個人になることが多く、被害者も特定の個人になることが多いので、セクハラでの慰謝料が考えられるものは、ほとんどがこの対価型セクハラだと言えます。
 

環境型セクハラ

環境型セクハラは、特定の人物だけではなく、会社全体の環境がセクハラになっているようなケースです。例えば、休憩時に容姿や恋愛関係に関する噂話がされたり、職場内に破廉恥なポスター、画像などが貼られる、性的な冗談が頻繁に出てくるような内容です。
 
このように、自身は不快に思っていても、特定の人物から被害を受けているようなケースでもないので、慰謝料請求は難しいと考えられるのが、環境型セクハラです。
 

セクハラで慰謝料請求は可能なのか?

それでは、このようなセクハラに悩んでいる方は、何としてもセクハラを止めたいですよね。その方法として、慰謝料請求がありますが、結論から言いますと、セクハラでも慰謝料請求は可能です。
 
セクハラで慰謝料請求をするとなると、加害者本人のみに請求するイメージがあるかもしれませんが、実は、加害者と会社の両方に慰謝料請求をするケースが多くなっています。しかし、確かにセクハラを受けたからと言っても、訴えれば簡単に慰謝料が請求できるわけではありません。
 
その前に、気になるセクハラでの慰謝料の相場についてご説明しておきましょう。
 

セクハラで慰謝料請求をした場合の慰謝料相場

上記で、セクハラでも慰謝料請求は可能だと申し上げました。では、実際にどれほどの慰謝料が過去に認められてきたのでしょうか。慰謝料の相場も、セクハラの程度や状況、請求先などによって違ってきます。ほんの一例ですが、状況ごとの慰謝料の相場をお伝えします。
 

セクハラによって退職にまで至らなったケース

セクハラが原因でその職場を辞める事態にまで至らなければ、慰謝料も低めになります。過去の判例を見てみると、おおよそ50~100万円の慰謝料が認められることが多くなっています。
 

セクハラによって退職に至ったケース

セクハラが原因で退職に至ったような場合、慰謝料も高くなる傾向があります。慰謝料相場として100~300万円程度になってきます。これは、退職に至ったことにより、逸失利益が認められることも多くあるからです。
 
※逸失利益とは、その行為がなければ仕事を続けることができ、引き続き給料をもらえたであろう差額分です。ここでは、セクハラ行為がその行為に当たります。交通事故でのケガなどでよく使われます。
 

セクハラが刑事事件にも該当するようなケース

セクハラは、強制わいせつや強姦などの刑事事件にも該当するようなケースも考えられます。刑事事件にも該当するような、悪質なセクハラ行為は慰謝料も高額になります。過去には、強姦に該当するようなセクハラをしたとして、1,000万円を超える慰謝料請求がされたこともあります。
 

加害者の社内での立場

加害者の社内での立場によっても慰謝料額は左右されてきます。例えば、直属の上司(課長)からセクハラされることと、会社役員からセクハラされることでは、後者のほうが社内での立場も強いため、慰謝料も高額になりやすいでしょう。
 

セクハラ行為の期間

「セクハラをされる期間が長期に及んでいた」「やめるように拒んでいたのにやめられなかった」そのような背景があると、慰謝料も高額になります。しかし、長期間でのセクハラを証明する必要もあり、「証拠がなくて中々認められない」といった事も残念ながら少なくありません。
 

会社がセクハラ行為を認識していたか

会社がセクハラ行為を認識していたとなれば、加害者だけではなく会社に対しても慰謝料請求が考えられてくるでしょう。そうなった場合、おのずと請求できる金額も高くなっていきます。

 

 

セクハラで慰謝料請求をする際に絶対必要な“証拠”

いかがでしょうか。セクハラでも慰謝料請求は可能です。しかし、慰謝料請求を可能するためにも絶対的に必要になってくるものがあります。それは「証拠」です。
 
証拠がなければ、確かにセクハラを受けていたとしても相手が「そんなの知らない」「ただのコミュニケーションだ」などと、言い張ってしまえば、第三者の目からしてみればどちらが真実かは分かりません。
 
セクハラの証拠として考えられるものは、
 
・メール、LINEなどの内容
・録音テープ
・日記
・(防犯)カメラなどの画像
・第三者の証言
・医師の診断書
 
などがあります。このようにセクハラでの証拠は普通にしていれば残りにくい物も多いといえます。セクハラを受けて、お辛い気持ちも察しますが、セクハラで慰謝料請求をするのであれば、セクハラを受けたことを日記に記していったり、セクハラを受けているところを録音したり、写真に撮ったり、第三者の協力を求めて証拠を集める必要があります。
 

セクハラで慰謝料請求をする手順

それでは、実際にセクハラで慰謝料を請求するとなれば、どのような手順で進めていけばいいのでしょうか。こちらでは、セクハラでの慰謝料請求をしていくまでの流れについてご説明していきます。
 

まずは、証拠を用意すること

繰り返しますが、セクハラで慰謝料を請求するには証拠が必要です。もし、も相手が反論してきた際にも根拠を持って訴えるためです。
 

内容証明郵便を送る

セクハラの慰謝料請求では、いきなり裁判所に訴えたりはしません。まずは、内容証明を相手に送ります。内容証明郵便とは、普通の手紙と変わりませんが、郵便局がその手紙を送ったということを証明してくれます。
 
つまり、相手が「そんなこと知らない」と、しらを切っても郵便局が証明してくれるのです。端的にどのような内容を書くかというと、「いつ、どういう内容のセクハラを受けて、どうなったので、損害賠償いくらを請求する」という内容です。
 
どのような内容を書けば効果的なのかがわからない方がほとんどでしょう。また、送り主を弁護士名義することで、相手も慰謝料請求に応じてくる可能性がかなり高まりますので、この段階で弁護士に相談してみてもいいでしょう。
 

内容証明郵便に応じた場合:相手と交渉する

まず、内容証明郵便に相手が応じてきた場合、応じるといっても、請求額そのままを素直に支払うと決めることは少なく、「こういう状況だからいくらにしてくれ」や、「今後、こう約束するからいくらにしてくれ」などの交渉がされることもあります。
 
相手によっては、内容証明郵便が送られてきたことで弁護士をつけているケースもあります。こちらでも、弁護士に依頼しておいたほうが無難でしょう。当事者同士の交渉では、うまくまとまらないケースも考えられますし、精神的にもつらいことが考えられます。
 

内容証明郵便に応じない場合:訴える

もしも相手が内容証明に応じてこなかった場合、訴訟を考えることになります。訴訟になってくると、第三者(裁判官)にセクハラの事実を認めてもらわなくてはなりませんので、証拠の存在が非常に重要になってきます。
 

セクハラでの慰謝料請求を考えていれば弁護士に相談すること

このようにセクハラで慰謝料を考えているのでしたら、相手と対立することになります。

 

もちろん訴えられたことにより、相手も構えてくるでしょうから、あらかじめ弁護士に相談して対策を考えておきましょう。場合によっては弁護士に依頼することも考えてください。

 

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 鳥取島根岡山広島山口徳島香川愛媛高知

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慰謝料請求以外でセクハラを解決させる方法

いかがでしょうか。ここまで、セクハラによって慰謝料を請求する方法をお伝えしてきました。しかし、根本的にあなたが思っていることは「セクハラをやめさせたい」ということでしょう。
 
慰謝料請求は、相手と対峙することになり、場合によっては訴訟などにも発展していきますので、セクハラ問題では最終手段といってもいいものです。訴えを起こすと、そのまま会社に居づらい雰囲気にもなってくるかもしれません。そこでセクハラ問題で、セクハラをやめさせるための別の方法をご紹介いたします。
 

社内で味方を作っていく

まずは、社内で味方を作っていくことです。セクハラを受けたら、同僚や上司(主に同性がいいでしょう)に相談して、社内で味方を作っていきます。社内を「また、○○さんセクハラしているよ~」という雰囲気にしていきます。
 
そうすることにより、加害者である人物もセクハラがしにくい状況になっていくでしょう。また、会社の別の上司や人事部などに相談することで、ほかの上司や人事部などから直接注意をされることも考えられるでしょう。
 
参考:「上司のセクハラ撃退方法
 

明確に拒否する

セクハラをしている人物の中には「嫌がってないみたいだから大丈夫だろう」と、勘違いをしているケースもあります。少し勇気を出してみて、拒絶の反応を明確に示すことでセクハラが止まる可能性も考えられます。
 
しかし、相手によってはこれを逆恨みをして、嫌がらせなどをしてくるケースも考えられます。上記のように、周りに味方を作ったうえで明確に拒絶することで、相手も逃れられない状況ができやすくなっています。
 

刑事事件として訴える

あまりにも悪質なセクハラの場合、強制わいせつや強姦などの刑事事件として相手を告訴することも可能ではあります。しかし、社内での出来事はなかなか警察が干渉してくれないことも考えられます。
 
社内での出来事は一旦社内で信頼のおける人物に相談してみて、それでもやめられないような場合は刑事告訴という方法も最終手段としてあります。加害者の弁護という立場では書かれていますが、どの程度から犯罪になるのかは、下記のコラムも参考にしてみてください。
 
参考:「強姦で逮捕された場合の罪の重さ
    「強制わいせつ罪で逮捕された後の流れ
 

まとめ

いかがでしょうか。セクハラでは慰謝料請求も可能です。しかし、慰謝料請求を請求するには、しっかりとした証拠が必要になってきます。セクハラの慰謝料請求を考えている方は、証拠を抑えることを考えておきましょう。また、過去のセクハラを訴えたい方は、現在証拠になりそうなものを持って弁護士に相談してみましょう。

 

会社でのセクハラに耐えられない場合…

会社の上司や労務に報告してもセクハラ被害が改善しない場合、その会社を辞めることも選択肢の一つです。

自分自身を守るために最も大事なことは、より良い労働環境を自分で見つけることです。誰も助けてくれない会社には別れを告げて、自分の明るい未来のために、次の就職先を見つけることをおすすめします。

 

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Q2. あなたの年齢は?
Q3. 直近の年収を
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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事は労働問題弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※労働問題弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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