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パワハラ問題を労働基準監督署に相談して解決できること

更新日
弁護士法人虎ノ門スクウェア法律事務所
藤井康広 弁護士
このコラムを監修
パワハラ問題を労働基準監督署に相談して解決できること
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職場でのパワハラに悩んでいるあなたへ

職場でパワハラを受けているけど、労働基準監督署に相談して解決できるかわからず悩んでいませんか?

 

結論からいうと、労働基準監督署では労働基準法違反がないようないじめやパワハラは解決してもらえません。

今すぐパワハラの加害者を責任追及したい場合、弁護士に相談・依頼するのをおすすめします

 

弁護士に相談すると以下のようなメリットを得ることができます。

  • 相談したい内容が労働基準監督署の管轄か判断してもらえる
  • パワハラがどの法律に違反するか判断してもらえる
  • 依頼すれば、会社との代理交渉を任せられる
  • 依頼すれば、労働審判の手続きを一任できる

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パワハラについて相談したいとき、まず頭に浮かぶのは『労働基準監督署への相談』ではないでしょうか?

ただし、労働基準監督署は本来、労働基準法に基づき、労働条件や安全衛生の改善・指導、労災保険の給付などの業務をおこなう機関です。

そのため労働基準法違反がないような、いじめやパワハラを解決する機関ではありません

労働基準監督署の管轄外の問題については弁護士に相談するとよいでしょう。

この記事では、労働基準監督署でパワハラの相談をして解決できることや、パワハラ問題の解決フローについて紹介します。

一刻も早くパワハラから逃げ出したい場合は…

パワハラによる精神的苦痛は、うつ病にかかってしまうリスクを引き起こします。

いざという時会社は守ってくれません。自分の身は自分で守りましょう。

上司などのパワハラにどうしても耐えられない場合は、新しい職場を見つけることも解決策の一つです。

新しい職場を見つけていれば、お金の心配や、退職を言い出しにくい状況からも自ずと解放されます。

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労働基準監督署にパワハラの相談をする場合

『労働基準監督署』自体は労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害保険法等の法令遵守を監督する機関ですので、パワハラ単独の相談は対応してもらえません。

ただし、労働基準監督署内の総合労働相談コーナーでは、職場でのトラブルすべてについて相談にのってもらえます。

この項目では、労働基準監督署内に設置されている『総合労働相談コーナー』によるパワハラ相談について紹介します。

総合労働相談コーナーについて知っておきたいこと

総合労働相談コーナー自体は相談や助言に留まりますので、会社との問題を直接解決してくれるわけではありませんが、相談内容や事案に応じて、解決方法を提示してくれます。

たとえば、会社との話し合いが必要な場合は、労働局長による助言・指導や紛争調整委員会によるあっせん制度の案内をしてくれます。

なお、相談したパワハラの内容に労働基準法等違反の疑いがある場合は労働基準監督署への取次ぎや申告方法の案内などもおこないます。

また、労働局での解決が難しい場合は、弁護士に相談するように助言されることもあります。

総合労働相談コーナーのパワハラ相談とは

各都道府県の労働基準監督署や労働局内に設置されている『総合労働相談コーナー』では、パワハラなどのトラブルに関して相談や情報提供をおこなうことができます。

総合労働相談コーナーでは、相談内容を聞くとともに、労働者に対して社内解決が難しいかどうか話を聞き、第三者解決機関による介入の必要があるか判断します。

労働基準監督署・総合労働相談コーナーでは何ができる?

労働基準監督署・総合労働相談コーナーでは何ができる?

社内で解決できる方法を労働者に提案

労働者から相談があった際に、相談窓口ではまず社内解決が図れるかどうかを判断します。

  • 労働者が受けた嫌がらせはどういうものか
  • 労働者が受けた損害は何か
  • 会社のコンプライアンス窓口に相談したか
  • 相談した結果何か対策は取られたか
  • 対策を講じた結果、問題は解決されそうか など

上記のことについて総合的に判断した結果、当事者間での解決が難しいと判断した場合は、第三者解決機関による解決を勧めることになります。

社内解決が難しい場合はあっせん・助言・指導

社内での解決が難しく、第三者解決機関による解決が必要と判断した場合は、労働局長による助言・指導、あるいは、紛争調整員会によるあっせんのいずれかで解決を勧めます。

なお、ケースによっては労働局長による助言・指導を勧め、それによっても解決できない場合に紛争調整員会によるあっせんを勧めることもあります。

都道府県労働局長による助言・指導とは

助言・指導では、個別の労働紛争について、労働局長から、会社と労働者の双方に具体的な助言や指導をおこない、話し合いによる解決を促す制度です。

労働局長による助言・指導は、総合労働相談コーナーにて申し出ます。

紛争調整員会によるあっせんとは

あっせんとは、会社と労働者の間に公平・中立な第三者(労働問題の専門家)が入り、話し合いによる解決を目指すことです。

裁判などと異なり、無料で申請することができる紛争解決制度です。

あっせんの第三者は、弁護士、大学教授、社会保険労務士などの専門家により組織された紛争調整員会の中から選ばれます。

あっせんの申請は、総合労働相談コーナーでも、政府の電子申請システムを利用してすることができます。

労働基準監督署と労働局の違いとは

『労働基準監督署』は労働局が管轄する機関です。

労働基準監督署では、労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害保険法等が守られているか管轄の企業を監督しています。

一方、『労働局』は職場のあらゆるトラブルの相談に乗るため、『総合労働相談コーナー』などを設置しています。

総合労働相談コーナーは労働局のほか、労働基準署の建物内にも設置されています。

パワハラ問題の大まかな解決フロー

パワハラ解決の手順

先の項目では、労働基準監督署(総合労働相談コーナー)にパワハラ相談をした場合の解決方法を紹介しました。

この項目では、社内相談から法的措置までを含めたパワハラの大まかな解決フローを紹介します。

社内の相談窓口に報告

もしパワハラに遭ったら、音声データや業務指示メールなどの証拠を集めて、社内のコンプライアンス相談窓口などに相談します。

パワハラなどのハラスメント問題は、以下のことが争点となります。

  • 上司や同僚の言動が違法なハラスメントといえるか
  • 会社がその問題を知っていたか
  • 解決のための措置をとったか

そのため、パワハラ問題は労働基準監督署に相談する前に社内の相談窓口に相談し、面談などをした日付、内容なども記録しておくようにしましょう。

会社にパワハラの改善要求を書面で送付

ハラスメント差し止め要求書

社内で相談しても、取り合ってくれなかった場合は、パワハラの内容を書面にして会社に送付しましょう。

なお、送付する場合は簡易書留や内容証明郵便など、送ったことや相手に届いたことが証明できるサービスを利用するようにしましょう。

社内解決が困難な場合は社外の相談窓口を利用

総合労働相談コーナー

総合労働相談コーナーに相談する場合は、会社が所在する住所を管轄する労働局あるいは労働基準監督署に行きましょう。

なお、労働基準監督署の利用時間は午前8時30分〜午後17時15分(平日のみ)となっています。

▶関連リンク:厚生労働省|全国労働基準監督署の所在案内

労働条件相談ほっとライン

パワハラなどで労働条件の引き下げにあったり、長時間労働を強いられたりする場合は厚生労働省が運営している『労働条件相談ほっとライン』で相談することができます。

労働条件相談ほっとラインでは、無料で電話相談を受け付けています。

労働条件相談ほっとライン
電話相談:0120-811-610
受付時間:【月〜金】17:00〜22:00【土・日】09:00〜21:00

▶関連リンク:労働条件相談「ほっとライン」(Working Hotline)|厚生労働省

都道府県の労働委員会の利用

各都道府県では、『労働相談情報センター』『労働センター』『総合労働事務所』などの名称で労働相談窓口を設置しています。

お住まいの都道府県または勤務先の都道府県のホームページを確認してください。

無料で電話・メールでの相談を受け付けていることもあります。

各都道府県の労働委員会があっせんを実施している場合もありますが、まずは、各都道府県の労相談窓口に相談してみましょう。

弁護士に相談

パワハラ問題の解決を弁護士に相談した場合、会社との代理交渉や労働審判、裁判などで解決する場合の費用や期間についての助言を受けることができます。

また、会社や上司に対して行動を起こしたあとの報復や感情的しこりなども考慮した現実的な助言を受けることもできます。

弁護士会が運営する法律相談センターの利用が可能です。

無料での相談が可能な場合もありますので、お住まいの都道府県または勤務先の都道府県の弁護会ホームページを確認してください。

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法的措置をとる

パワハラによって、不当な処分を受けたり、損害が発生したりした場合は、民事調停、労働審判、裁判といった法的措置を検討しましょう。

手続きの選択に際しては、弁護士の助言が有益です。

パワハラされているなら『退職』という選択肢も考えておく

パワハラは職場環境を悪化させるだけでなく、個人の人格をも否定する許されない行為です。

しかし、違法なパワハラか否かは受け手の主観によるところも多く、自分の主観と法律的な評価が一致しないことも多々あります

また、パワハラは密室で行われることもあるため、証拠収集が難しく、パワハラの存在を証明できないこともしばしばあります。

そのため、労働局を通じた解決手段では解決に至らないことも決して少なくないのです。

パワハラに悩んだ際は、選択肢として退職して今よりもよい労働環境の職場を探すということも考えてみてください。

最後に

パワハラ問題は、いろいろな人がいる職場で働いている以上、労働者にとって切っても切り離せない問題です。

誰に相談すればよいのかがわからなければ、まずはお近くの労働基準監督署の総合労働相談コーナーで相談してみてもよいでしょう。

少なくとも労働局を通じて解決できるのであれば、費用や時間を考えても効率的であることは間違いありません。

この記事で、労働基準監督署でのパワハラ相談に関する疑問が解消されれば幸いです。

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関連記事:退職代行サービスとは|メリットや利用のリスク・主要な退職代行業者も紹介

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この記事の監修者
弁護士法人虎ノ門スクウェア法律事務所
藤井康広 弁護士 (東京弁護士会)
外資系企業や日系大手企業の労働問題に注力。ベスト・ロイヤー日本版9版“労働部門”の弁護士に選ばれたこともあり、米国のBest Lawyersなど海外の主要な法律情報誌で高い評価を受けている。
編集部

本記事はベンナビ労働問題(旧:労働問題弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ労働問題(旧:労働問題弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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