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解雇と不当解雇の判断基準|不当解雇にあった場合の対処法
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2019.8.15

解雇と不当解雇の判断基準|不当解雇にあった場合の対処法

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
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「不当解雇」が得意な弁護士に相談して悩みを解決
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不当解雇(ふとうかいこ)とは、解雇条件を満たしていないか、解雇の手続きが正確ではなく、労働契約や就業規則の規程に沿わずに使用者が労働者を一方的に解雇することです。

 

独自の社内規則がある中小企業に多く、会社に言いくるめられる労働者もいます。

 

しかし本来、会社が労働者を解雇するには厳格な決まりがあり、それらの条件をクリアしていなければ、解雇として認められません。

 

今回は、不当解雇を受けた、又は受けそうな方に対して、会社が解雇をできる条件と、不当解雇を受けてしまった後の対処法をご説明します。

 

不当解雇を受けた際にできることは?

不当解雇を撤回を請求する。不当解雇後にも発生し続けていた賃金を請求する。潔く次の職場を探すという方法が考えられますが、具体的にどうすれば良いのか、まずは【不当解雇を撤回してもらうためにできること】を確認し、今後の対策を考えてみましょう。

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目次

その解雇は不当解雇かも|従業員を解雇することは難しい

「不景気が続いて・・・」「経営が悪化して・・・」経済がなかなか良くならない現在の日本では、会社の都合で解雇をされてしまうことも少なくありません。解雇は、会社を存続させるために止むを得ないことでもあります。

 

しかし、会社が簡単に「給料分の働きをしてないから」「反論してきたから」「怪我をして働けないから」などと労働者を切り捨てることは出来ません。

 

会社が労働者を解雇するにあたって、厳格な条件をクリアしていないと、それは「不当解雇」となります。それでは、以下で会社が労働者を解雇できる条件をご説明します。

 

 

会社が労働者を解雇できる条件

会社が労働者を解雇するには解雇せざるを得ない「客観的・合理的」な理由が必要です。

 

思い当たる解雇の理由から、どの程度が客観的・合理的な解雇の理由になるか解説します。

 

会社の経営不振が理由の解雇

一般的に整理解雇(リストラ)と言われるものです。

 

「業績が悪いから従業員をクビにする」ということですが、簡単にできるものではありません。4つの要件が当てはまっている必要性があります。

 

人員削減の必要性

本当に人員削減を行うほどの、重大な経営危機に陥っているか、客観的に適しているかが判断ポイントです。

 

ただ、数ヶ月続けて赤字を出しただけや少し経費を抑えればなんとかなるような状態では解雇と認められないでしょう。

 

解雇を回避するための処置を取ったかどうか

人員削減は止むを得ない事態で、それ以前に処置をとっていたかも判断ポイントになります。

 

人員削減以外の処置とは「経営陣の賃金カット・求人のストップ・時間外労働の中止・希望退職者の募集」などがあります。

 

解雇の人選が適切であったか

解雇される人員が不公平であってはいけません。

 

例えば「労働組合に入っていた・女性・担当部署」など会社の独断で選別してはいけません。

 

リストラを行うことを労働者に説明し、納得させていたか

突然何の知らせもなく、解雇通告だけを送ることは、解雇として認められない可能性があります。

 

事前に会社の状況等を労働者に説明したうえで解雇通告を送らないといけません。

 

社員の入院が理由の解雇

労働基準法19条には「休業する期間及びその後30日間は解雇してはならない」とあります。

 

また、妊娠をした女性に関しては、産前6週間と産後8週間は労働させることはできず、その後30日過ぎるまでに解雇することは出来ません。

 

つまり、怪我をして休業になったからという理由で簡単に解雇をすることは出来ず、会社はその間も雇用し続けなくてはなりません。

 

もっとも、復職のめどが立たないほどの長期の休業は、解雇または休職期間満了による退職とされることもあります。

 

勤務態度不良が理由の解雇

「遅刻が多いから」「言うことを聞かないから」と確かに従業員に非があっても簡単に解雇することは出来ません。

 

解雇は止むを得ないと考えられる客観的かつ合理的な理由と、社会通念相当と認められる必要があります。

 

以下の項目を基準に解雇に相当するかが判断されます。

 

  • 勤怠不良等の程度・回数・期間・止むを得ない理由の有無
  • 会社からの指導と本人の改善の見込み
  • 会社に及ぼした影響
  • 本人の過去の非行歴や勤務実績
  • 過去の例の有無

 

労働能力不足が理由の解雇

「仕事についてこられていないから」「来月も目標達成出来なければ解雇」など、労働者の能力不足を理由に解雇することは原則認められていません。

 

経歴詐称が理由の解雇

重大な経歴詐称をしていた場合は、解雇をされる可能性もあります。しかし、以下の項目に当てはまっている必要があります。

 

  • 就業規則に経歴詐称を解雇事由と書かれていたか
  • 故意に詐称していたか
  • 経歴詐称の程度
  • 詐称されていた経歴が決め手で採用されたのか

 

懲戒処分による解雇

労働者が重大な問題を起こした場合は、懲戒解雇を受けることがあります。

 

通常の解雇と違い、即刻解雇でき、退職金も支払われないことが多くあります。

 

ただし、即日解雇は労働基準監督署長の解雇予告の除外認定が必要になるなど会社側のリスクも大きいため、滅多に起こることはありません。

 

懲戒解雇に値しうる問題は以下の様な内容があります。

 

  • 長期間の無断欠勤
  • 職務、会計での不正
  • 社内の金品の横領
  • 業務を妨害し、損害を発生させる行為
  • 飲酒運転等の重大事故
  • 犯罪等で逮捕・起訴された場合

 

解雇の手続きも重要

上記のように、解雇される際に客観的・合理的な理由がないとありません。

 

更には、解雇は30日以上前に通告されていないとなりません。

 

もし、解雇の通告が30日以内だった場合は最大30日分の平均賃金を支払わなくてはなりません。

 

不当解雇問題を弁護士に相談するメリットは?

不当解雇かどうかがきちんと判断できる、解雇を撤回できる、解雇に対する慰謝料請求もできるなどがありますが、相談することでそれまで悩んでいたことがすぐに解決できる可能性も高いです。まずは【弁護士の必要性】を判断し、今後の対策を考えてみましょう。

 

 

不当解雇と認められる解雇の種類

いかがでしょうか。会社が労働者を解雇することはそう簡単にできるものではありません。

 

ここでは不当解雇が当てはまるであろう解雇の理由を解説します。

 

もし、あなたの解雇理由に以下の様なものがあれば不当解雇の恐れありです。

 

一度、弁護士に相談されてみてはいかがでしょうか。

 

会社の経営不振が理由の解雇

上記でも説明しましたが、会社の経営不振による人員整理の解雇を整理解雇(リストラ)といいます。

 

しかし、リストラができる要件を満たしていない以下のような解雇は不当解雇の可能性があります。

 

  • 「自分はリストラされたが、未だに求人がされている」
  • 「何の脈絡もなく突然リストラされた」
  • 「労働組合に入っていたからリストラされた」
  • 「会社がリストラしないといけないほどの経営危機に陥っているようには思えない」など

 

労働者の入院が理由の解雇

  • 「数週間怪我で出勤できなかったら解雇された」
  • 「妊娠したら解雇された」
  • 「通院で月に何日か休んでいたら解雇された」など

 

業務態度が理由の解雇

  • 「会社に意見を伝えたら解雇された」
  • 「数回遅刻したら解雇された」
  • 「確かに業務態度は悪かったが、何の説明もなく解雇された」など

 

能力不足が理由の解雇

  • 「外国人で日本語がうまく話せないからと解雇された」
  • 「人員が充足してきて、学歴で解雇された」
  • 「事故で身体に障害ができて解雇された」
  • 「解雇理由が能力不足とだけで明確でない」など

 

懲戒解雇の場合

懲戒解雇は労働者が重大な問題を起こしている事が多く、その場合は弁解の余地がありませんが、社会通念的に考えても懲戒解雇はおかしいと思える内容はもちろん不当解雇の可能性が高いです。

 

また、解雇理由の内容が事実無根だと証明されれば解雇を取り消すことも可能です。

 

  • 「冤罪で逮捕され解雇されたが、その後不起訴になった」
  • 「会社のお金を盗んだと犯人にされ解雇になったが、絶対盗んでない」
  • 「社長と口論になり解雇された」など

 

以上のような内容は、不当解雇の可能性が十分にあります。

 

詳しい状況をまとめて弁護士へと相談されて下さい。「労働問題弁護士ナビ」では、労働問題を得意とする弁護士を掲載しておりますので、不当解雇問題に適した弁護士を素早く見つけることが可能です。

 

 

 

不当解雇と認めらない場合

一方、こちらでは不当解雇ではなく正当な解雇であるだろうと考えられる内容を解説します。

 

細かい状況も加味したうえでの正当な解雇と認められるので一概には言えませんが、解雇としては認められるのではないかと思われる内容です。

 

会社の経営不振による解雇

整理解雇は上記の4つの要件を満たしていないといけませんが、小さな会社や会社での重大な問題が発生した場合は、会社の経営を再起するためには止むを得ないとして一部考慮されることもあります。

 

  • 「平社員だからとリストラされたが、会社の規模も小さく再起が難しい」
  • 「会社の経営が行き詰まり、説明の前にリストラの通知が来た」など

 

労働者の入院による解雇

不治の病や業務外の事故で再起不能となったり、長期入院をせざるを得なくなり、職務が長期にわたって困難、不可能となった場合、普通解雇が正当とされることがあります。

 

  • 「退院しても後遺症で職務に就けないとして解雇された」
  • 「長期の入退院を繰り返す精神疾患で回復の見込みが無いとして解雇された」 など

 

業務態度が理由の解雇

  • 「就労規約書違反の内容を再三の注意を受け、また、改善の機会を与えられていたにも関わらず改善されなかったため解雇された」
  • 「本人のパワハラを何度も注意し、部署も変えていたのに改善されず解雇された」 など

 

経歴詐称が理由の解雇

 

  • 「資格を偽って記載していたので解雇した」
  • 「求人条件に大卒以上と記載していたのに大卒と偽っていたので解雇にした」 など

 

懲戒処分による解雇

  • 「刑事事件を起こして捕まったので解雇された」
  • 「会社の売上に直結する顧客の依頼を理由もなく故意に断っていたので解雇した」 など

 

 

不当解雇を受けた後に取れる3つの対処法

以上の内容を元に正当な解雇か不当解雇かを判断されてみてください。

 

「怪しいのだけどどうだろう・・・」と確信を持てない方は、どのような状況かを細かくまとめ(不当解雇かどうかは明確な基準がないため少しの状況の違いで変わってきます)弁護士に相談されてもいいでしょう。

 

こちらでは、不当解雇を受けていたと判明した際に取れる行動をお伝えします。

 

不当解雇の対処法は大きく分けて以下の3つになります。労力的にも、つじつまを合わせるためにも全部の方法を取ることは難しいと考えられますので、自身が望む結果に一番近い方法を検討されてみたはいかがでしょうか。

 

不当解雇を撤回してもらう

不当解雇だった場合、解雇自体が無効とされるため解雇を撤回してもらうことも可能です。

 

なかなか、一度解雇された会社でまた働きたいという方も少ないでしょうが「この会社でもう一度働きたい」という気持ちが強い方は、撤回の方法を考えてみてください。

 

不当に懲戒解雇を受けた方は、撤回してもらうように会社と交渉することが賢明です。

 

懲戒解雇になってしまうと、退職金等が支払われなくなります。

 

また、離職票にも残ってしまうので、次に就職する際も幾分不利になってしまいます。

 

不当解雇を撤回してもらうためにできること」を参考にして下さい。

 

不当解雇を受けた後にも発生し続けていた賃金を請求する

会社と不当解雇問題で問題になった場合多い対処法が、賃金の請求です。不当解雇だった場合、解雇されていないとみなされその間に発生した給料を請求することが可能です。

 

不当解雇後に生じた賃金を請求する方法」を参考にして下さい。

 

生活費を確保しながら次の職場を探す

解雇に納得いっていないとはいえ、会社と争うことは労力を使います。裁判が長引いたり、勝てるかどうかも微妙な場合は解雇に関する保障等を利用しつつ、早急に次の仕事先を見つけることも一つの手です。

 

不当解雇後の生活費を確保する方法」を参考にして下さい。

 

 

 

不当解雇を撤回してもらうためにできること

こちらでは、受けてしまった不当解雇を撤回する方法をご説明します。

 

まず前提知識としてぜひ押さえていただきたいのが、「会社は簡単に従業員を解雇できない」ということ。

 

立場の弱い労働者を保護するために、労働契約法は正当な理由のない解雇を禁止しています。

 

従業員を解雇するためには、解雇が客観的に合理的であり、社会通念上相当であることを、会社が立証しなければなりません。

 

この立証ハードルは決して低いものでは有りません。

 

 

弁護士に相談する

解雇を撤回するには、期間が空いてしまうと状況が不利になりますので、まずは早急に弁護士に相談をすることです。

 

弁護士に相談するメリット

会社による解雇の有効・無効は、純粋に民事的な問題であるため相談先は弁護士です。

 

弁護士であれば、事案を踏まえて解雇の有効性について見通しその他的確なアドバイスが期待できます。

 

また、弁護士は裁判外での交渉にも慣れていますし、万が一裁判に発展した際にも頼りになります。

 

【関連記事】【徹底解説】労働問題の解決を弁護士に依頼する21のメリット

 

弁護士の選び方

弁護士にもそれぞれ得意分野がありますから、プロフィールに「労働トラブルを中心に依頼を受けています」「労働事件の実績豊富」などと記載されている人を選びましょう。

 

【関連記事】労働問題が得意な弁護士の選び方と良い弁護士の判断基準

 

まずは弁護士への無料相談から始めよう

「不当解雇」された方の場合、当面の生活費への不安から弁護士費用をすぐに用意することが難しいケースも多いかもしれません。

 

最近では、初期費用をなるべく抑えた報酬システムを採用している弁護士も増えています。無料法律相談も利用しながら、自分に合った弁護士を探しましょう。

 

【関連記事】弁護士が解説する無料法律相談のコツ|相談の仕方や流れも詳しく回答

 

会社に「解雇通知書・解雇理由証明書」を請求する

納得できない解雇の予告を受けた場合、すぐに会社に対して「解雇理由証明書」を請求しましょう。

 

解雇予告を受けた従業員が、退職までの間に当該書類を請求した場合、会社は、法律上、これを拒否することができません。

 

なお、解雇理由証明書を求めたのに、これが明確にされなかったという事実は、解雇の効力を争う際に、労働者側に有利な事情となり得ます。

 

そのため、解雇理由証明書の交付請求は、口頭ではなくて、Emailなど形の残るように行うべきでしょう。

 

就業規則や法律に沿っている解雇か証拠を元に確認する

解雇理由と就業規則・法律を見合わせて、不当解雇かどうかを確認しましょう。

 

解雇の有効性が争われる場合、これが有効であること(解雇が客観的に合理的で、社会通念上相当であること)は会社側が立証する責任があります。

 

が、労働者側も反証として積極的に証拠を提出することが望ましいです。

 

労働者側で提出する証拠としては以下のようなものが考えられます。

 

●解雇理由証明書

●人事評価、賞与計算書など勤務成績に関する資料

●退職勧奨や解雇について会社と協議した際の音声データ

●解雇理由について会社とやり取りしたEmail

 

就労の意思をはっきりと示す

一番の方法は、内容証明郵便で「働き続ける意思がある」ということを通知して下さい。

 

内容証明郵便を送る場合

 

退職を認めるような行動は取らない

気をつけていただきたいことは、復職を望んでいるのであれば退職を認めるような行動は取らないようにして下さい。

 

「復職を求めているのになぜ?」とつじつまが合わなくなります。

 

例えば「退職金の請求、有給買い取りの申請、解雇予告手当の請求」などです。

 

「保険証の返還、退職金の受け取り、離職票の受け取り」などを会社から要求された場合、そちらに応じても構いません。

 

しかし、復職を望むのであればここで支払われた金銭には必ず手を付けずにいましょう。

 

解雇後の生活を確保する

解雇の撤回が確実に受け入れられるとは限りません。そのまま解雇されてしまうことを考えて、同時進行で行いましょう。「雇用保険の受領(解雇が撤回されれば返還します)、就職活動、健康保険の手続き」などがあります。

 

会社と交渉する

弁護士のアドバイス・解雇理由の不当性・内容証明郵便を元に会社と「不当解雇に当たるので解雇の撤回を求める」と交渉の場を設けて下さい。両者での折り合いが付けば、労力をかけずにこちらで解決します。

 

法的処置を取る

個人での交渉が会社から受け入れられることもなかなかありません。

 

訴外交渉と法的手続

解雇の効力を争う場合、いきなり会社に労働審判や訴訟提起を行う方法もありますが、もし話合いで解決する可能性があるのであれば、訴外で会社と交渉することも検討に値します。

 

このような交渉や法的手続は、通常は、弁護士に依頼するべきでしょう。解雇の有効・無効についての判断は素人には極めて難しいからです。

 

労働審判の申立て

その場合は、法的処置を取り、強制的に話し合いの場を設けることが可能です。

 

不当解雇の撤回を望んでいる場合は比較的簡単に行える「労働審判」がおすすめです。

 

個人で最後まで交渉することも可能ですが、弁護士に依頼をすることがより確実です。

 

労働審判に関しては「労働審判を考えている人が知っておくべき全てのこと」に詳しく記載していますので、こちらを参考にして下さい。

 

 

不当解雇の場合は賃金請求もセットで行う

不当解雇事案では解雇の有効性を争うのと同時に、不就労期間中の賃金を請求するのが通常です。


会社が解雇した場合、労働者は就労の機会を奪われることになり、不就労期間中は賃金を支払ってもらえません。

 

しかし、解雇が無効となっった場合、当該不就労は会社の責任によるものであるということになり、労働者は不就労期間中の賃金請求が可能となります。

 

したがって、解雇の有効性を争う場合は、当該解雇に伴い就労できなかった期間中の賃金を請求するのがセオリーです。

 

不当解雇後に生じた賃金を請求する方法

不当解雇後に生じた賃金を請求する際も方法と変わりません。

 

ただ、目的が解雇撤回ではなくて賃金の請求になります。前提として「働き続けたかったのだけど、不当解雇をされた。その間に発生した賃金を請求します。」というスタンスを取ります。

 

なので、こちらでも退職を認めるような「退職金の請求や有給買い取りの申請、解雇予告手当の請求」を同時に行わないように気をつけて下さい。

 

損害賠償請求もできるケースがある

なお、解雇手続があまりに杜撰であったり、違法性の程度が強いような場合、上記賃金請求とは別に、解雇行為それ自体により被った精神的苦痛について、損害賠償を求めることができる場合もあります。

 

しかし、通常はこのような精神的苦痛は賃金補償により慰謝されるものと考えられていますので、このような慰謝料請求ができるケースはよほど悪質な場合に限定されています。

 

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不当解雇後の生活費を確保する方法

こちらでは、不当解雇を解雇と認め、その他の賃金を請求する方法を解説します。

 

ただ、懲戒解雇を受けた方は、不利それらの金銭的な保障を受けられないこともありますので、懲戒解雇に不服の方は上記の不当解雇を訴えた2つの方法を取りましょう。

 

解雇予告手当

解雇は30日以上前に告知されていないといけません。

 

それ以前に突然解雇をされてしまったのであれば「解雇予告手当」を請求することが出来ます。

 

解雇予告手当については「解雇予告された人が知っておくべき解雇予告手当てとは」を参考にして下さい。

 

退職金

転職のために自ら退職することを「自己都合退職」、解雇されることを「会社都合退職」と言います。

 

退職金の支払い義務はなく、金額も会社の規程によってまちまちですが、「自己都合退職」と「会社都合退職」では会社都合のほうが貰える金額も増えてきます。

 

なかなか他と比較することは出来ませんが、解雇をされたのであれば退職金を引き上げる「交渉」をする事もできます。

 

退職金に関する内容は「退職金はもらえるのか?」を参考にしてみてください。

 

有給買い取り

原則として有給の買い取りは禁止されていますが、退職者に関してはこれ以上有給を取らせることが出来ない場合もあるので、例外に有給買い取りが行えることがあります。

 

ただ、金額に関しての決まりもないため、たとえ極端に金額が安くても違法ではありません。

 

有給に関しては「交渉次第」になります。

 

失業保険

失業保険は、離職した人物に支払われる国からの保障金のことです。

 

失業保険を受けるにはいくつかの条件があります。「失業保険とは?」を参考にして下さい。

 

未払賃金の請求

不当解雇をする会社は、どこかしらの不具合があることも考えられます。

 

率直に言えば「解雇されてしまった会社の労働環境はもうどうでもいいけど、支払われていなかった賃金はちゃんと支払われてもらいたい。」と思うものですよね。

 

代表的なものに「未払い残業代」があります。

 

こちらも、会社と主に法的に争うことになりますので、手続きが面倒になることが十分考えられます。

 

しかし、残業が多いような方は、請求額が何百万になることもあります。

 

このことは「残業代の計算方法|実は発生している残業代と残業代請求の方法」に詳しい内容を記載しています。

 

 

不当解雇以外にも自主退社に追い込むために会社が取ってくる手口

いかがですか。以上のように会社が労働者を解雇することは、条件も厳しくそれに付随してのリスクも発生してくるので会社はあらゆる手を使って労働者を自主退社に追い込もうとしてくることがあります。

 

以下の内容が当てはまる方は気をつけて下さい。自ら退職してしまったら、会社の思いのままで損をしてしまいます。

 

パワハラ

労働者を自主退社に追い込もうと使ってくる手の中で、代表的なものが「パワハラ」です。

 

そのまま、パワハラから逃げて自主退社をしてしまえばあなたの負けです。

 

そのようなパワハラを受けている方は「パワハラの相談窓口一覧と解決のために今からできること」に対策を記載していますので、参考にして下さい。

 

口頭での解雇は認めない

口頭で上司に「お前なんかクビだ!」なんて言われてしまったら、頭に来て「分かった!こんな会社辞めてやる!」と思うこともあります。

 

しかし、ここで退職届を上司に突き付けて会社を辞めたらスッキリするかもしれませんが「自己都合退社」として処理されます。

 

口頭で「クビだ」と言われても、決して認めず冷静になって「退職の理由」をしっかりと聞きましょう。

 

退職勧奨

直接、解雇と言われなくても労働者を辞めさせる方法を「退職勧奨」といいます。

 

簡単に言うと、「君にこの仕事は向いていない」などといろいろと理由をつけて「辞めたらどうだ」と勧めてくることです。

 

もちろん、退職勧奨には応じる必要性はありません。辞めたくないのであればしっかりと断りましょう。

 

断り続けても執拗に退職勧奨してきたり、断ったからと、不当に部署異動させられたりするとなると、新たな問題に発展します。

 

しっかりと、状況を証明できる証拠を押さえ、弁護士に相談しましょう。

 

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まとめ

いかがですか。繰り返しになりますが、解雇は簡単に行えません。

 

もしも、不当解雇の疑いのある辞めさせられ方をしたのであれば、「明確な状況内容」と「解雇に対してどうしたいのか」をまとめて、早急に弁護士に相談してみてください。

 

 

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

不当解雇に該当する場合は、解雇予告手当などの賃金が請求できます


不当解雇は労働問題の中でも今後の生活に多大な影響を与える重大な問題です。

「客観的かつ合理的なな理由』が会社から示されていない場合、解雇自体の撤回を求めることもできますし、もし退職をする場合でも、30日以上前に行われるべき『解雇予告』がなされていないのであれば、『解雇予告手当』として、【1日分の平均賃金 × (30日-足りない日数分)】の金銭が請求できます。

【例:10日前に予告した場合】
30日 - 10日 = 20日分の平均賃金支払いの義務

もし解雇を撤回するには、期間が空いてしまうと状況が不利になりますので、まずは早急に弁護士に相談をすることをおすすめします。

不当解雇を弁護士に依頼することで

・不当解雇の撤回
・不当解雇後の賃金請求

などの結果が望めます。不当解雇でお困りの方は早急に弁護士への相談をしましょう。

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編集部

本記事は労働問題弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※労働問題弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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